Bottled Mocktial “Botanic Fizz”

Botanic Fizz

 こんにちは、鎌田真理です。近年世界各地で行われている『カクテルウイーク』、ロンドンやシンガポールなどでもたくさんの方にカクテルを楽しんでもらうイベントが行われています。それを日本でも行おうと、2017年より毎年開催されているTokyo cocktail 7 daysバーを楽しみ、クラフトカクテルを味わう祭典です。2020年はイベント会場にてモクテルブースを設け、お客様にモクテルを提供する企画がありました。しかしながら、対面のイベントは中止。その代わりに打ち出したのが、オンラインの『+市場』(イベントは現在終了)、ボトルにしたモクテルをオンラインで販売するという企画です。実はすでに、イベント会場で提供するモクテルのレシピは準備していました。提供出来ないのは残念。また、ボトルにするとなると同じレシピではなく、再考案する必要がでてくる。私にとって、ボトル用のモクテルを考案するという初の試みとなりました。そのボトルドモクテルの開発秘話をお話したいと思います。

クラフトカクテルの祭典、Tokyo Cocktails 7 days
 まずは結果から、実際に販売した作品の紹介です。
『Botanic Fizz』:3種のベリーとレモン、さとうきび糖の自然な甘さが、ミネラル分を含む湧水炭酸水と絶妙なバランス。色鮮やかな目にも楽しいモクテル・フィズ。
原材料:ASODA、さとうきび糖、レモン、ラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリー、イエルバブエナ、ローズマリー、アニスヒソップ
味わい:さとうきび由来のほのかな甘さにレモンの酸味が加わった、軽やかでバランスのとれたモクテル。「ASODA」のミネラル豊かな炭酸水が、爽やかにキレ味を添えます。ローズマリーなどのハーブの余韻が心地よく喉と鼻腔をくすぐり、3種のベリーの果実味とあいまって、鮮やかなピンク色に気分もあがります。
Tokyo Cocktail 7 days 『+市場』

 こちらのモクテルは、バーテンダーがレシピを考案し、それを商品化する方とのコラボレーションとなったのですが、今回ご協力いただいた方がmitosayaさん。

mitosaya botanical distillery

mitosaya薬草園蒸留所」による「ASODA」シリーズ
「房総の小江戸」と呼ばれる城下町、千葉県大多喜町にある「mitosaya薬草園蒸留所」。敷地内で栽培している植物や日本全国の果実を原料に用いたオー・ド・ヴィを造る蒸留所として知られています。
「ASODA」は、「mitosaya薬草園蒸留所」が、熊本県の阿蘇で自然と人との強いつながりを活かしたモノづくりを行っているライフスタイルブランド「FIL」とコラボして作られた飲み物です。阿蘇の湧き水に加え、炭酸充填したピュアな「ASODA」の炭酸水を使い、日本を代表するバーテンダーによる、本格的なオリジナルモクテルの商品化が叶いました。

 まず、こちらの企画のお題が
1.ボトルの容量が200ml
2.炭酸水を混和する
ということでした。

 そこで、まず考えたのは本格的なモクテルを楽しんでもらうために、どの素材でカクテルのような複雑なフレーバーをつけていくかでした。
お茶?スパイス?私が今回選んだのはハーブ。なぜなら、リフレッシュなフレーバーを加えたモクテルで、かつ何かアルコールと合わせても楽しめるような味わいにしたかったからです。
また、なるべくたくさんの方に購入しやすいように味わいのイメージがしやすいレシピ(材料)にしたかったのも理由の一つです。

- ジュースの延長で楽しめること
- ジュースとは違う味を楽しんでもらうこと
- イメージしやすい材料の組み合わせにすること
- Webでの販売のため色を鮮やかにすること(写真で判断するため)
- アルコールに合わせても美味しく飲めること

下記が最初に考案したレシピです。

フレッシュローズマリー
フレッシュミント
デルモンテクランベリージュース
フレッシュレモンジュース
シロップ
ティンでハーブをしっかりマドルする。 ソーダ以外の材料を加えて混ぜる。 その後、濾しながら氷の入ったグラスに注ぐ。 ソーダを満たす。 軽く混ぜて、デコレーションを飾る。
カクテル名はThe Art of Botanical
ボタニカルが織りなす技術。ボトルに詰めたという意味です。

 しかしながら、なるべくナチュラルな素材を使用したいということで、デルモンテクランベリージュースは却下。代わりに冷凍クランベリーを使用することを提案しました。
その後サンプルを作成して送り、先方にも企画側にも味わいの確認作業をしていきました。
 コストなどの調整により冒頭に記載したとおり、最終材料はASODA、さとうきび糖、レモン、ラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリー、イエルバブエナ、ローズマリー、アニスヒソップに落ち着きました。
 レシピの後はネーミングの問題。ラベルの製造現場よりカクテル名の文字数に限度があり、10文字以内がベストとのことで、Botanic Fizzに変更。ハーブや果実を使用した炭酸“シュワシュワ”が分かり易いかと。

Tokyo Cocktail 7 days 『+市場』

 商品が無事に完成し、早速飲んでみました。感想は、試作時より酸がシャープでローズマリーのフレーバーが弱く感じました。どうやら、シロップにするときと、瓶詰めの後に殺菌のために熱入れをするからか、ハーブの香りがどうしても弱くなるとのこと。また、果実とハーブを潰したのち、ボトリング工程で詰まったりと、濾す作業も苦戦したということを伺いました。 
今後は固体のものや生ものを材料にする際はそのことも考慮するべきだと、とても今回のことで勉強になりました。
 通常バーでカクテルを作成するときは、熱を入れることなんて考えたことなかったですから。
なるべくバーテンダーのオリジナルレシピに仕上げていただいたことは本当に大変だったと思いますし、感謝しています。是非蒸溜所にも伺いたいと思いました。
 なかなか、ボトルドモクテルを作成する機会はないと思うのですが、ないからこそ、ここで記録し、参考にしていただけたらと思います。

誰でもつくれる!下戸バーテンダーの【プロが教える】おうちで簡単モクテルの作り方。コーヒーモクテル 編。

coffee mocktail

こんにちは。カママリナカマリです。
今回作成したモクテルはコーヒーモクテルです。何かデザートと合わせてお茶したいという時、コーヒーにしようか紅茶にしようか迷う時ありませんか?そんな時におすすめのモクテルです。

動画の紹介はこちら↓

<使用材料>
アイスコーヒー
トニックウォーター
洋梨シロップ 少々
オレンジピール* 1個
*分量はアイスコーヒーとトニックウォーターが1:1がおすすめです。
<作り方>
氷を入れたグラスにシロップ、アイスコーヒー、トニックウォーターを注ぐ。軽く混ぜて、オレンジピールで仕上げる。
<味わい>
アイスコーヒーとトニックウォーターの苦みにより、洋梨のフレーバーが少量ながら引き立ちます。苦さっぱりとしたモクテルです。
洋梨のシロップを注ぐ。
アイスコーヒーを注ぐ。
トニックウォーターで満たす。
軽く混ぜる。
オレンジピール。
出来上がり。

このモクテルは、アフターヌーンティのようにいろんな種類のデザートがある場合に合わせるモクテルとして作成しました。フルーツ系、チョコレート系とたくさんの味わいのデザートがあるのが、アフターヌーンティの素晴らしさですが、全てのフレーバーに合わせるのは難しいですよね。そんな時コーヒーをベースにしながら、フルーツのフレーバーをモクテルに加えることによって、だいぶ守備範囲が広がるのです。今回は洋梨のシロップを使用いたしましたが、他のフレーバーのシロップでも試してみてください。もちろん、デザートなしでも楽しめるモクテルです。

オレンジピール/ツイストとは
ここでは、下記の要領で解釈してください。
日本語にするとオレンジの皮/ひねるとなるのですが、カクテルにおいては皮を薄くそぎ(皮と実の間は苦いのでなるべくないほうがいいです。)、それを軽くひねって(ツイスト)表皮のオイル部分をカクテルの香りづけにすることを指します。そして、そのままグラスに入れて飾りにします。

0% NON-ALCOHOL EXPERIENCE ノンアルコールエクスペリエンス

店内の様子が見える入り口。

ノンアルコールバーがオープンしました。

 こんにちは。カママリナカマリです。ノンアルコールだけど、本格的なドリンクを提供するノンアルコールバーが六本木にオープンしました。下戸バーテンダーは行かないと!ということで、少し紹介させていただきます。

店内は完全にバーの雰囲気。

動画での紹介はこちら↓

 店内は海外にいるようなバー。月曜日の16時に行ったのですが、満席。予約されていますか?と聞かれたので、予約をされている方が多いのかもしれません。この時期だからでしょうか?

 カクテル(モクテル)メニューは写真付きで、見た目にも楽しいものばかり。ノンアルコールワインもありました。

Iceland bubble

Iceland Bubble アイスランドバブル
 行く前から絶対に注文するって決めていたカクテル。カクテルグラスに紫色のカクテルが入っていて、そのあとスタッフがガンを液面にめがけてシューっとします。香りのミストを閉じ込めたバブルが乗っかって、本当にかわいい!バブルが弾けると香りが漂って、そして、カクテルを口に運ぶのです。材料はジャスミンティ、パイナップル、ベルジュ*、ジンジャーハニーシロップ。

a real pleasure

A Real Pleasure ゼロ(0)になる
 こちらも魅力的な写真でして。ボトルの中にフルーツ(リンゴ、レモン)、バジル、メープルシロップ、お水、ベチバーウォーター*が入っていて、氷の入ったグラスに注いでいただきました。

nepalade w/ASMR sounds

Nepalade w/ASMR sound ネパレード、流星ジャーニー
ティムットペッパー*、 レモン、ラズベリー、そしてサウンドと共に。
このカクテルを注文すると、サングラスを渡されます。そのサングラスから音が流れ、それを聞きながらという、五感で楽しむカクテル。

サウンドが流れる、サングラスをかけながら、カクテルをいただく。

フードは全てヴィーガン*

バッファローカリフラワーサケディーヤ

 フードも頂きました。バッファローカリフラワーサケディーヤ(カリフラワーとスパイシーバッファローソース)店内で頂いたときに気づいていませんでした。今振り返り、メニューを見ていたら、フードは全てヴィーガンって。。あれだけの味わいと食べ応えでヴィーガンとは罪悪感残りません!

LA CAVE de Kuheiji|九平次公式ショップ

 飲みごたえのあるカクテルとフード、お酒を飲まなくても楽しめるのはありがたいです。気になる方は一度行ってみてください~。

0% NON-ALCOHOL EXPERIENCE  公式ホームページ

ちなみに、会計は現金不可ですので、もし行かれる方はご注意を。

ヴィーガン
肉や魚を食べないベジタリアンはよく知られていると思います。ヴィーガンは更に卵、乳製品を含む、動物性食品を摂取しない、完全採食主義者のことを言います。英語のVegetarianを短縮してVeganとなった。
ベチバー Vetiver
イネ科の多年生草本。インドタミル語で刈るという意味で、刈った部分が特に香りが強く、現地ではそれを使用し、ハーブウォーターを飲んだり、虫よけに使用したりしている。ハーブウォーターは解熱作用があるため、夏に飲むことが多い。と、インドの友人が教えてくれました。
ティムットペッパー Timut Pepper
ネパールに自生するスパイスの一種で、ネパールペッパーとも言われる。強い刺激がありながらも、華やかな柑橘系の香りがするスパイス。

世界を訪れるカクテルペアリング by SG AIRWAYS

 こんにちは。カママリナカマリです。
 世界で数々の受賞歴を持つThe SG Club ファウンダーの後閑氏。彼自身が、世界中を旅した経験をもとに開発されたカクテルペアリングコースを堪能してきました。コロナ禍で海外旅行に行けない中、カクテルと料理を通して、旅行に言った気分になっていただきたい。という思いで始まったこのコース。旅好きの私は、大変興味深いコンセプトです!

 このペアリングコースは地下一階にある“味わって飲む”『Sip』をコンセプトにしたバーにて行われています。コースはビジネスクラス(8コース)とファーストクラス(11コース)の二種類。私はビジネスクラスに搭乗しました。
 席に座るとスタッフがトングでおしぼりを提供します。そうです。早速、機内でサービスを受けているかのような、SG Airwaysの演出が始まっているのです。
 そして、空港のラウンジに見立てて、出発のアナンスのBGM。最初のカクテルはラウンジで待っているときにいただくカクテル。後閑氏(ここからは後閑機長とさせていただきます。)のあいさつと共に旅の始まりです。

ラウンジで飛行機に乗る前のカクテルを一杯。

 驚くことにペアリングのカクテルは全て焼酎ベース。『The SG Shochu』を使用し、前菜、メインディッシュからデザートまで、全てのペアリングカクテルのベースとして相性抜群でした。私は、お酒が飲めないバーテンダーなので、モクテルペアリングコースをいただきました。見た目、全体的なフレーバーはアルコール入りのものと同様なので、十分飲みごたえのあるペアリングでした。

SG SHOCHU

 いよいよ機内に乗り込み、旅をするのですが、場所はフランス・リヨンギリシア・クレタ島に訪れます。

LA CAVE de Kuheiji|九平次公式ショップ

 全ては明かしませんが、いくつかのペアリングを紹介します。二か国目はギリシア・クレタ島。いやあ、リヨンからクレタって、本当に素晴らしいところに行っていますよ。おしゃれすぎます、後閑機長。 私、村上春樹の小説見て、クレタ島か、マルタ島かどちらか行ってみたくて結局マルタ島に行ったのですが、その時以来です『クレタ島』という単語を聞いたのは。
 そのクレタ島のメニューはシーフードのタルタルとクレタ島でしか採れないハーブ、ディタニー*と、マスティハ*がアクセントのカクテル。聞きなれないものが多いのも、その土地のものを知るという旅の楽しさですよね。ちなみに、後閑機長自らカクテル作成し、お料理とカクテルの説明を、コースごとにしていただけます。そして、機長はちゃんと安全な空の旅をお客様に提供しています。8コースのカクテルのアルコール度数も、考えられているのです。

ギリシア・クレタ島のペアリング

 その後、タイ・チェンマイ➡スペイン・へレス➡スイス・チューリッヒ➡アメリカ・ニューオーリンズを訪れました!訪れる国ごとにBGMも変わるので、雰囲気ばっちりです。実際に私はタイのチェンマイ辺りで「もう、海外行きたい!」と機長に伝えていました。

 そして、7か所目はベルギー・アントワープ!こちらの便はコードシェア便で。“ゲストパティシエ”とのコラボペアリングです。ベルギーと言えばビール、チョコレートが印象的です。普通ならビールカクテルにチョコレートデザートですよね。このコラボペアリングは逆なのですよ。カクテルはチョコレートを表現し、デザートがビール味!本当にどこまでもオシャレです。

ベルギー・ワントワープのペアリング。

 ベルギーを訪れた後は、日本・SGに戻ってきます。ここでも素敵なペアリングと演出。ここでビジネスクラスのペアリングが終了。なのですが。。。

 ビジネスクラスの旅が終わったと思ったら、追加でNYとハバナの旅も可能とのことで、即決チケットゲット。それぞれ、場所を変えて楽しみました。
 まずはNYでトランジットということで、チーズケーキペアリングのショット。場所は1Fで、こちらは“気軽に飲む”『Guzzle』をコンセプトのバー。

トランジットはジョンF.ケネディ国際空港で、ショットを楽しみます。

 次に行く最終地点はハバナ。場所は『Savor』へ移します。こちらはシガーとカクテルのペアリングが楽しめる会員制フロア。

旅の最終地点はハバナで梶谷農園のオーガニックハーブのカクテル。

 追加も含めて、10か所訪れた旅、メニューごとにチケットがもらえるのも、パスポートにいろんな国のスタンプがたまっていく感じで楽しかったです。後閑機長のサイン、焼酎のベースごとに色が違っていたり、QRコードは「The SG Shochu」の商品内容にとびます。出国のスタンプには来店日、など本当に細かいところまでこだわっていて、感嘆するばかりです。
 チケット以外にもオリジナル商品や、サプライズ演出など、楽しいことが盛りだくさん。ここではあえて、秘密にしておきます。カクテル美味しい、お料理も美味しい。そして、ペアリングの相性も抜群。大満足の体験でした。

たくさん、いろんな場所を訪れた気分になるチケットの枚数。

 実は後閑氏は今年NYでカクテルペアリングのお店をオープン予定でした。ノンアルコールペアリングもあるから来てと、伺っていたのですが、そう簡単にNYに行けない。。。と思っていたら、まさか渋谷で、ペアリングのコンセプト(今回でしたら、世界を旅する体験)が違えど、素晴らしいカクテルペアリングのコースをいただくことができ、貴重な体験をさせていただきました。コロナ禍だから、というアイデアのメニュー内容は期間限定らしいので、旅好き、カクテル好き、モクテル好き、焼酎好き、食いしん坊の方、みなさん是非『SG Airwaysに搭乗し、世界を旅する』体験をおすすめします。また、メニュー内容は変更するので、また伺いたいと思います。

『SG Airways』世界中を旅している気分を味わえる、The SG Shochu と各国料理のカクテルペアリング。
※完全予約制。

ディタニー
世界中でクレタ島でのみ生息するハーブ。古代は、幸福のハーブと呼ばれていたようで、別名『オレガノ・ディクタムナス』とも呼ばれているそうです。
マスティハ
マスティハの木から採取される天然の樹脂のこと。味に苦みや甘味はないものの、木の香りがとても特徴的。古代ギリシャの時代から、現地ではマスティハを噛み、『チューイングガム』として、記録が残っているようです。

VIRTÙ / ヴェルテュ Four Seasons Hotel Tokyo at Otemachi

バーの個室。カウンターまである個室は凄い!

 こんにちは。カママリナカマリです。
先日オープンした、フォーシーズンズホテル大手町のバー、ヴェルテュに行ってきました。

本棚の奥にバーがあります。本棚の両脇はワインセラー。

 ヘッドバーテンダーが外国人とのことで、フランスの文化と日本の素材やバーテンダーの技術を掛けている、メニューコンセプトでした。残念ながら、ヘッドバーテンダーはまだ入国できていないようで、詳しいお話を伺うことができませんでしたが、メニューが素敵なデザインと構成になっていました。
 カクテルレシピが、コニャックにクルミをインフューズ*してきな粉と合わせるとか、シャルトリューズイエローと電気ブランを国産ウイスキーベースの副材料に選ぶとかです。

メニューはカクテルリストとスピリッツリストに分けられて用意されています。

 まず、カクテルリストの最初は七つの美徳に沿って、オリジナルカクテルがリストされていました。

仁 Low ABV  アルコール低め
 Refreshing リフレッシング
忠義 Classics Redefined クラシック
 Locality ローカル
名誉 Highball ハイボール
 Spirituous アルコールしっかりめ
 Unusual 珍しい
 
 コンセプトに沿って、モクテルもちゃんとありました~。一頁ごとの絵と物語を見るのも、楽しかったです。
 他にもシャンパンカクテル、シェアカクテル、ビール、コーヒー紅茶のリストもありました。シャンパンカクテルにはメロンフロート!ピスコベースにメロンリキュール、シャルトリューズグリーン、シャンパンそしてアイスクリーム。いいですねえ☺
 他に面白い組み合わせは、ウォッカをベースにカルピスとバイオレットリキュール。メロンフロートといい、カルピスといい、よく日本を知っているヘッドバーテンダーです。(どうやら日本語を話されるらしいです。) 

モクテル。HOJICHA ROCK 。

ほうじ茶ロック。ノンアルコールウイスキー、ほうじ茶、メープルシロップ、アロマティックビターズ。まるで、ウイスキーのロックを飲んでいる錯覚をおこします。さっぱりしているけど、スモーキーで深い味。

モクテル。レフゥユモルトゥ。

レフゥユモルトゥ きみのリンゴソーダ、ベルジュ*、季節の果物、蜂蜜。フルーティで果実味をたっぷり感じることができる味わい。

 また、別にスピリッツリストもあり、フランスのスピリッツやコニャックなどもたくさん種類がありました。

バーの店内の一部。
ワインセラー。

 バー以外にもホテル館内の見学ができたので、紹介します。どちらもシンプルで素敵なホテルでした。今度は他の施設も利用したいと思います。

 インフューズとは、吹き込む、しみ込ませる、満たす、湯を注ぐ、煎じる、水に浸す、振り出すという意味があります。カクテルにおいては漬け込むという意味がしっくりきます。
 ここでは、コニャックにクルミを漬け込み、クルミのフレーバーコニャックをカクテルに使用していました。単純に漬け込む製法と、機械を使用し蒸留しながらフレーバーをつける方法などがあります。
 ヴェルジュとは、未熟ブドウを搾ったジュース。フランス語の緑(VERT)とジュース(JUS)で、とても酸味があるジュースです。特にヨーロッパのバーテンダーはレモンやライムの代わりにヴェルジュで酸を足したりしているバーテンダーが多かったです。日本のワイナリーでもヴェルジュを作っているところがありますので、国産を手に入れることもできます。

ホテルオリジナルの消毒液。この時期開業ならではのグッツ。
チャペル。
ウェディングアトリエ。
メニューやカトラリー類のサンプル。
リネン類のサンプル。
お茶もホテルオリジナル。
宴会場。ミーティングセッティングの様子。椅子も会議用で素敵です。
ソーシャルルーム。
ソーシャルルームにはカウンターやキッチンも完備。
ホテル内レストランのテラスからの夜景。

動画でも紹介しています。☟

CIELITO LINDO (シエリト・リンド) BAR AND GRILL  at 東京ポートシティ竹芝

カウンターは外側からも利用できる。サクッと一杯飲むことも出来るし、コンセントも完備しているので、ビジネスマンの利用も意識している。

 竹芝が凄い!
 こんにちは、カママリナカマリです。私、竹芝駅に起きていること知りませんでした。国家戦略特区プロジェクトとして、開発されているエリアであることも。。。友人バーテンダー大竹直哉氏がエグゼクティブバーテンダーを務める『CIELITO LINDO』がオープンするということで、行ってきました。場所を確認すると『東京ポートシティ竹芝』、とにかくいろいろと最先端のビル(ロボットが多かったり、エレベーターやトイレの込み状況も確認できたり、ソフトバンクが入っていたり)の中にお店がオープンしました。

 BAR AND GRILLというカテゴリーですが、シェフは在日メキシコ大使館総料理長として活躍した方、で、セビーチェやタコス、ワカモレなどメキシコ料理が中心でした。
 エグゼクティブバーテンダーは国内外活躍中の大竹氏。テキーラやメスカルなどをベースに幅広い味わいでカクテルラインナップが揃っていました。

店名にもなっている『CIELITO LINDO』は、メキシコ国民に古くから愛される歌で、お客様から長く愛されるお店でありたいという、思いが込められた名前だそうです。

こだわりのカクテルたち

 ドリンクのメニューを開くと、店名にもあるとおり、音楽から着想したデザインで、カクテル一つ一つが楽譜で表現されていました。五味が1から5までのレベルで表示されており、甘口、酸味が強いなどのテイストが把握できます。また、分数はアルコール度数を表しており、ノンアルコールなら分子はゼロで、数が5に近づくにつれて、アルコール度数が高いというのがわかるようになっています。

楽譜メニュー。

面白いのは、楽譜メニューだけじゃありません。
パローマNO.1からNO.6 クラシックカクテルのパローマ※1のツイスト※2シリーズ。パローマNO.1からNO.6まであるのです。
MUSIC AND PEOPLE 音楽をイメージしたカクテル。TMネットワークのGET WILDが、メニューに載っていたのは、ツボでしたね。
ELEMENTS TO GLASS カクテル名が【西洋梨】といったように、フルーツなどを使用したカクテルたち。
WORLD CLASSICS 世界のクラシックカクテル。Mariel(また別の友人バーテンダーの作品)が入っていたのは感動しました。
MOCK TAILS はい!モクテルページもありました。
どのカクテル/モクテルも流石大竹氏、一杯一杯こだわって作られていました。実際ずーーーーーと、カクテルを作り続けていたのです。。。

モクテルもしっかり、6種類あります。
半分くらいのオリジナルカクテル制覇しました。
パローマNO.4

店内100席近くで、BAR AND GRILLというカテゴリーでオリジナルカクテルが36種類もあるって、バーテンダー目線から見ると大変そうの一言です。ビールやワイン、テキーラ、ラムなど、カクテル以外の飲み物もたくさんあるのです。

 お料理はセビーチェ、ポテト、トルティーヤ、タコス、ワカモレ、チーズフォンデュ、フリットをいただきました。どれも美味しかったです。チーズフォンデュのゲストの席でチーズを注ぐというパフォーマンスで見てて楽しかったです。タコスの生地も特徴があり、食感がよかったです。GRILLなのに、グリル料理(お肉料理)を注文していなかったことに今気が付いたので、次回来店時はグリル料理を注文したいと思います。

セビーチェ。
チーズフォンデュ。
タコス。
ワカモレ。
ポテト。

 別件になりますが、東京ポートシティ竹芝と竹芝駅、浜松町駅(首都高を超えた歩道橋!)がダイレクトに結ばれているので、アクセスも便利でした。

 ギター、メキシカンハープ、トランペットによる生演奏もあります。みんなでワイワイ楽しい雰囲気で美味しい料理とカクテル/モクテルおすすめの新しいお店です。これから、もっと有名な場所になるだろう竹芝、楽しみですね。

※1パローマとは、カクテル名。テキーラをベースにグレープフルーツ、ソーダで満たしたカクテル。バーテンダーによっては、グラスの縁にお塩をつけたり、液体の中にお塩を入れたり、シンプルなレシピのカクテルなので、アレンジも多いです。
※2ツイストとは、カクテルの世界でツイストとはアレンジを指します。ここでは、パローマのツイスト=パローマのアレンジとなり、ベースのテキーラをほかのスピリッツに変えたり、一つ材料を増やしたりなど、どこまでがアレンジ(ツイスト)なのかは定義はないものの、一般的にバーテンダーの中では、いじりすぎていないアレンジレシピのことだと、私は思います。

MIXOLOGY HERITAGE ミクソロジーヘリテージ at 「日比谷OKUROJI」がオープン!

mixology heritage

 こんにちは。カママリナカマリです。
 クラシック&ビンテージをコンセプトにしたバー。南雲代表がMixologyグループの新店舗を2020年9月10日にオープンしました。同業者なので、なかなかオープン初日に伺うという事はしていなかったのですが、恐れ多くも15時オープンきっかりに伺ってみました。


 オープンと同時に満席、流石ですよね。カクテルも本当に素晴らしいものでした。

DREAM BEER
いつまでも読んでいたいメニュー。

 メニューにはコンセプトの説明と、クラシックカクテルの年表。そして、カクテルリスト。
カクテルリストは
日本のレジェンドバーテンダーが生み出したカクテル
個人的には青い珊瑚礁がメニューに載っていることに驚きました。でも、日本のカクテルブックには必ず載っている立派なクラシックカクテル。20年以上バーテンダーやっていても、注文受けたことないなぁ。
ノスタルジアカクテル
スタンダードカクテルだけど、実は飲んだことないんじゃない?っていうカクテルリスト。Harvey-Wallbangerとかカクテル名を見るのは、バーテンダーマニュアル以来ですし、Olympicとかカクテル名を聞くのは、HBAホテルバーテンダー協会のバーテンダー認定実技試験以来です。
ワールドクラシック
世界のクラシックカクテル。近年流行しているカクテルたち。Sazerac、Corpse Reviver No.2とか。
他にはヴィンテージカクテルとかメニューを眺めているだけでも、つまみになりそうな内容でした。

今回チャレンジしたのは、カクテル3杯のパッケージ。
ジンリッキー、水割り、サイドカーを選択。

ジンリッキーとシャインマスカットのモクテル

マスター/ヘッドバーテンダーの伊藤さんはクラシックカクテルの巨匠としてとても有名な方です。私は以前ご縁があり、一緒に牛蒡を使用したカクテルをつくるという企画で参加しました。そして、伊藤さんはそのメンターとして参加されていました。とても知識が豊富でお話を聞いていて驚きが多く楽しかった思い出があります。

DP LABO の様子。中央伊藤さん。

ご一緒させていただいた、DP LABO 今回のお題『ごぼう』の様子はこちら

LA CAVE de Kuheiji|九平次公式ショップ

伊藤さんがMixologyグループに入ってからは、Mixologyグループがシンガポールで行われたセミナーに、私が参加したこともありました。

シンガポールでのマスタークラス。南雲代表と伊藤さん。

 とは言え、伊藤さん自信のクラシックカクテルをいただく機会がなかったので、今回は3つのカクテルのうち2つはシンプルなものを選びました。

水割り。

 カクテルベース(水割り含む)のスピリッツは全てオリジナルのブレンドがされています。水割りのウイスキーはバランタインを使用しています。バランタインファイネストのオールドボトルを混ぜて、仕上げにバランタイン30年を加えています。口に含むと、味わいが大きく広がり、余韻がながく太く残ります。ブレンデッドウイスキーのブレンドの技術もですが、ステアの技術も重なって芸術作品となっていました。カクテル一つ一つが本当にオタク(いい意味です)で、いろいろ驚きがありました。それぞれのカクテルの特徴を生かすブレンドを考えているんだと思います。キラキラに磨かれたカクテルを頂き幸せでいっぱいになりました。美味しいものを頂く時って本当に幸せですよね。

3種類のバランタインをブレンド。
サイドカーと巨峰のモクテル 。モクテル は塩金平糖と一緒に楽しむ。

 私は下戸バーテンダー。連れが頼んだカクテルを一口づつ頂くにしても限界があります。まだ、挑戦したいカクテルがたくさんあるので、是非また伺いたいと思います。

日比谷OKUROJI公式サイト
Mixologyグループ公式サイト

EPICE ROUGE エピスルージュ 優勝作品解説

優勝時の写真。

 こんにちは。鎌田真理です。2017年に行われたモクテルコンペティションの優勝作品のエピスルージュの紹介をします。
 世に大人のカルピスソーダっていろいろ出ていると思いますが、私のこの作品はお酒の味を感じることができるようなカルピスソーダができたと思っています。

EPICE ROUGE

<使用材料>
自家製スパイスカルピス* 30ml
グレープジュース 30ml
トニックウォーター 30ml

<作り方>
トニックウォター以外の材料をシェイクし、氷の入ったグラスに注ぐ。トニックウォターで満たす。デコレーションを飾る。

*自家製スパイスカルピスの作り方
カルピス1000mlにピンクペッパー15g、コリアンダーシード15g、カルダモングリーン20gを潰し、24時間漬け込む。その後、濾す。

 このコンペティションは300人ほどの一般のお客様とゲスト審査委員による投票で競います。私にとっては今までカクテルコンペティションはたくさん挑戦しましたが、モクテルコンペティションに挑戦するのは初。まずは、自分と作戦会議をしました。

 そこで、まず考えたのは300名の一般審査委員に評価をしてもらうこと。作戦会議の結果、下記の4つをフォローできるレシピ作成をすることに決定。
1.美味しい
2.材料が難しくない(一般に知られている材料)
3.まるでお酒を飲んでるような味わい
4.家でも真似して作れるかもと思わせる

 誰もが知っている材料を考えたとき、いろいろ浮かんだのですが、もし、カルピスのような子供が好む飲み物を大人でも楽しめる味に仕上げたら、驚きにつながるのではと思いました。カルピスにある要素は甘さ。それをいかに他のフレーバー(苦み、酸味など)を加えていくかということを考えます。それと同時に大人ならではの飲み物ビールやワイン、ウイスキーなどを連想できる仕上がりにしたいとも思っていました。結果赤ワインに着想するのですが、モクテルなので、セクシーというよりはかわいい路線で大枠を決めていきます。赤ワインに着想しているので、ワインを原料に使用する葡萄品種からできた葡萄ジュースを材料に選択。そこで酸味が加わりました。そして、苦みをトニックウォターで補います。この時点で甘味(カルピス)、酸味(葡萄ジュース)、苦み(トニックウォター)とレシピができるのですが、更にお酒に負けないボリュームが欲しかった。当時お酒に何かを漬け込む『インフュージョン』って普通にあったので、だったら、カルピスも何かにインフュージョンしてしまおうと。スパイスは爽やか系を選択。あとは人がわかりやすいので、分量を1:1:1にする。で、スパイスカルピスの漬け込み具合を調整して出来上がったモクテルです。

LA CAVE de Kuheiji|九平次公式ショップ

 次に考えたのはプレゼンテーション。どうお客様にアピールをするかです。口頭で一人一人のお客様に配りながら説明したいのはやまやまですが、同時にモクテルを作成していかないといけないということを考えると、わかりやすい資料づくりだと思いました。実際にお客様に配った資料が下記のものです。

 これで、明確に作品意図や材料などが理解できるようにできたと思います。そして、私は更にブースにいらした(私のモクテルを召し上がった)お客様にオリジナル団扇を配りました。会場が熱いと予測したことと、団扇を持っているお客様が勝手に他のお客様へ宣伝をしてくれます。いくら美味しいモクテルを作成しても、まずは飲んでもらわないと始まりませんから。また、手のひらサイズにしてお持ち帰りやすいサイズにもしました。もちろん、費用と労力は費やすことになりますが、絶対に優勝を狙っていたので、楽しく準備をしました。結果たくさんのお客様へ飲んでいただくことになり、美味しいとお言葉をいただくことができました。また、たくさんいただいた言葉が『これ本当にお酒入っていないの?お酒の味がする』です。完全に作戦会議が功を奏した瞬間を感じることができました。

地道にエクセルにイメージ画像を入れ込む
カルピスのドットをイメージしたデザインにカクテル名と材料を記載。
持ち帰りやすいように手のひらサイズの団扇を作成。

 このコンペティションの結果発表を聞いたときは本当にうれしかったです。私にとってモクテルは本当に特別なものですから、モクテルコンペティション優勝というタイトルをとって安堵しました。お酒が飲めなくて悔しい思いもたくさんしました。肩身が狭い思いでバーテンダーをしていた時期もあります。下戸なのは私の長所として考え、私は誰よりもモクテルを飲んでいるし、強い思い入れがある。お酒が飲めない人にも、カクテル/モクテルやバーを楽しんでもらいたいと再認識しました。これが2017年の話。その後年々とモクテルは普及されていくのです。

誰でもつくれる!下戸バーテンダーの【プロが教える】おうちでつくるモクテル。キューカンバークーラー編

cucumber cooler

こんにちは。カママリナカマリです。胡瓜を使用したモクテル、キューカンバークーラーを紹介します。

<使用材料>
胡瓜 2㎝
ミント 5枚
レモン 1/8個
シロップ 5ml
ソーダ 適量
<作り方>
胡瓜とミントを潰す。レモンを絞り、シロップを加える。材料をグラスに移し、氷を入れる。ソーダを満たし、混ぜる。胡瓜とミントを飾る。
<味わい>
野菜とハーブの青々しさを合わせることで新しい爽やかさを楽しむことができるモクテル。まとわりつくような暑さの日におすすめです。

動画での紹介はこちらから↓

きゅうりを入れる。(材料を潰すためなので、ボールでもいいですよ。
ミントを入れる。
しっかりと潰す。
レモンジュースを加える。
シロップを加える。
潰したものをグラスに移す。
氷を入れる。
ソーダを満たす。
軽く混ぜる。
ピーラーでスライスしたきゅうりを飾る。
ミントを飾る。

まだ、暑い日が続きます。そんな時は是非涼しげなモクテルを召し上がってください。

誰でも作れる!下戸バーテンダーの【プロが教える】おうちでつくる簡単モクテルの紹介。 。シャインマスカット&ミント編

shine muscat & mint

こんにちは。カママリナカマリです。今回は旬のシャインマスカットを使用したモクテルの紹介です。

<使用材料>
シャインマスカット 4個
シークワーサー 2個
ミント 7枚
トニックウォター 適量
<作り方>
シャインマスカットとシークワーサーをグラスに入れて、しっかりと潰す。ミントを加えて軽く潰す。氷を入れて、ソーダを満たす。潰したものを下から上にあげるように混ぜる。デコレーションを飾る。
<味わい>
シャインマスカットのおいしさが中心になるようにしたレシピを作成しました。今回はフルーツの甘さがあるので、シロップは不要です。代わりに、酸味と苦みを足したイメージです。フルーティーで爽やかで、リフレッシュな味わいです。

動画での紹介はこちらから↓

グラスにシークワーサーを入れる。
シャインマスカットも入れる。
ペストル(すり棒)でしっかりと潰す。
ミントを加える。
軽めに潰す。
氷を入れる。
トニックウォーターで満たす。
潰したフルーツを上にあげるように、混ぜる。
ミントの茎を使用し、シャインマスカットのスライスに茎を通す。
スライスをスライドさせる。
スライスとスライスの間にミントを挟む。
もう一枚挟む。
グラスに飾って出来上がり。

今回加えたい酸味にシークワーサーを使用しましが、レモンやライムでもいいと思います。柔らかい酸を表現したい時にシークワーサーを私は使用します。このモクテルの主役はシャインマスカット。濾すことなく、作成してください。召し上がるときはティースプーンなどですくって食べながら飲むのがおすすめです。とても贅沢なモクテル、試してみてください。