Bottled Mocktial “Botanic Fizz”

Botanic Fizz

 こんにちは、鎌田真理です。近年世界各地で行われている『カクテルウイーク』、ロンドンやシンガポールなどでもたくさんの方にカクテルを楽しんでもらうイベントが行われています。それを日本でも行おうと、2017年より毎年開催されているTokyo cocktail 7 daysバーを楽しみ、クラフトカクテルを味わう祭典です。2020年はイベント会場にてモクテルブースを設け、お客様にモクテルを提供する企画がありました。しかしながら、対面のイベントは中止。その代わりに打ち出したのが、オンラインの『+市場』(イベントは現在終了)、ボトルにしたモクテルをオンラインで販売するという企画です。実はすでに、イベント会場で提供するモクテルのレシピは準備していました。提供出来ないのは残念。また、ボトルにするとなると同じレシピではなく、再考案する必要がでてくる。私にとって、ボトル用のモクテルを考案するという初の試みとなりました。そのボトルドモクテルの開発秘話をお話したいと思います。

クラフトカクテルの祭典、Tokyo Cocktails 7 days
 まずは結果から、実際に販売した作品の紹介です。
『Botanic Fizz』:3種のベリーとレモン、さとうきび糖の自然な甘さが、ミネラル分を含む湧水炭酸水と絶妙なバランス。色鮮やかな目にも楽しいモクテル・フィズ。
原材料:ASODA、さとうきび糖、レモン、ラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリー、イエルバブエナ、ローズマリー、アニスヒソップ
味わい:さとうきび由来のほのかな甘さにレモンの酸味が加わった、軽やかでバランスのとれたモクテル。「ASODA」のミネラル豊かな炭酸水が、爽やかにキレ味を添えます。ローズマリーなどのハーブの余韻が心地よく喉と鼻腔をくすぐり、3種のベリーの果実味とあいまって、鮮やかなピンク色に気分もあがります。
Tokyo Cocktail 7 days 『+市場』

 こちらのモクテルは、バーテンダーがレシピを考案し、それを商品化する方とのコラボレーションとなったのですが、今回ご協力いただいた方がmitosayaさん。

mitosaya botanical distillery

mitosaya薬草園蒸留所」による「ASODA」シリーズ
「房総の小江戸」と呼ばれる城下町、千葉県大多喜町にある「mitosaya薬草園蒸留所」。敷地内で栽培している植物や日本全国の果実を原料に用いたオー・ド・ヴィを造る蒸留所として知られています。
「ASODA」は、「mitosaya薬草園蒸留所」が、熊本県の阿蘇で自然と人との強いつながりを活かしたモノづくりを行っているライフスタイルブランド「FIL」とコラボして作られた飲み物です。阿蘇の湧き水に加え、炭酸充填したピュアな「ASODA」の炭酸水を使い、日本を代表するバーテンダーによる、本格的なオリジナルモクテルの商品化が叶いました。

 まず、こちらの企画のお題が
1.ボトルの容量が200ml
2.炭酸水を混和する
ということでした。

 そこで、まず考えたのは本格的なモクテルを楽しんでもらうために、どの素材でカクテルのような複雑なフレーバーをつけていくかでした。
お茶?スパイス?私が今回選んだのはハーブ。なぜなら、リフレッシュなフレーバーを加えたモクテルで、かつ何かアルコールと合わせても楽しめるような味わいにしたかったからです。
また、なるべくたくさんの方に購入しやすいように味わいのイメージがしやすいレシピ(材料)にしたかったのも理由の一つです。

- ジュースの延長で楽しめること
- ジュースとは違う味を楽しんでもらうこと
- イメージしやすい材料の組み合わせにすること
- Webでの販売のため色を鮮やかにすること(写真で判断するため)
- アルコールに合わせても美味しく飲めること

下記が最初に考案したレシピです。

フレッシュローズマリー
フレッシュミント
デルモンテクランベリージュース
フレッシュレモンジュース
シロップ
ティンでハーブをしっかりマドルする。 ソーダ以外の材料を加えて混ぜる。 その後、濾しながら氷の入ったグラスに注ぐ。 ソーダを満たす。 軽く混ぜて、デコレーションを飾る。
カクテル名はThe Art of Botanical
ボタニカルが織りなす技術。ボトルに詰めたという意味です。

 しかしながら、なるべくナチュラルな素材を使用したいということで、デルモンテクランベリージュースは却下。代わりに冷凍クランベリーを使用することを提案しました。
その後サンプルを作成して送り、先方にも企画側にも味わいの確認作業をしていきました。
 コストなどの調整により冒頭に記載したとおり、最終材料はASODA、さとうきび糖、レモン、ラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリー、イエルバブエナ、ローズマリー、アニスヒソップに落ち着きました。
 レシピの後はネーミングの問題。ラベルの製造現場よりカクテル名の文字数に限度があり、10文字以内がベストとのことで、Botanic Fizzに変更。ハーブや果実を使用した炭酸“シュワシュワ”が分かり易いかと。

Tokyo Cocktail 7 days 『+市場』

 商品が無事に完成し、早速飲んでみました。感想は、試作時より酸がシャープでローズマリーのフレーバーが弱く感じました。どうやら、シロップにするときと、瓶詰めの後に殺菌のために熱入れをするからか、ハーブの香りがどうしても弱くなるとのこと。また、果実とハーブを潰したのち、ボトリング工程で詰まったりと、濾す作業も苦戦したということを伺いました。 
今後は固体のものや生ものを材料にする際はそのことも考慮するべきだと、とても今回のことで勉強になりました。
 通常バーでカクテルを作成するときは、熱を入れることなんて考えたことなかったですから。
なるべくバーテンダーのオリジナルレシピに仕上げていただいたことは本当に大変だったと思いますし、感謝しています。是非蒸溜所にも伺いたいと思いました。
 なかなか、ボトルドモクテルを作成する機会はないと思うのですが、ないからこそ、ここで記録し、参考にしていただけたらと思います。

0% NON-ALCOHOL EXPERIENCE ノンアルコールエクスペリエンス

店内の様子が見える入り口。

ノンアルコールバーがオープンしました。

 こんにちは。カママリナカマリです。ノンアルコールだけど、本格的なドリンクを提供するノンアルコールバーが六本木にオープンしました。下戸バーテンダーは行かないと!ということで、少し紹介させていただきます。

店内は完全にバーの雰囲気。

動画での紹介はこちら↓

 店内は海外にいるようなバー。月曜日の16時に行ったのですが、満席。予約されていますか?と聞かれたので、予約をされている方が多いのかもしれません。この時期だからでしょうか?

 カクテル(モクテル)メニューは写真付きで、見た目にも楽しいものばかり。ノンアルコールワインもありました。

Iceland bubble

Iceland Bubble アイスランドバブル
 行く前から絶対に注文するって決めていたカクテル。カクテルグラスに紫色のカクテルが入っていて、そのあとスタッフがガンを液面にめがけてシューっとします。香りのミストを閉じ込めたバブルが乗っかって、本当にかわいい!バブルが弾けると香りが漂って、そして、カクテルを口に運ぶのです。材料はジャスミンティ、パイナップル、ベルジュ*、ジンジャーハニーシロップ。

a real pleasure

A Real Pleasure ゼロ(0)になる
 こちらも魅力的な写真でして。ボトルの中にフルーツ(リンゴ、レモン)、バジル、メープルシロップ、お水、ベチバーウォーター*が入っていて、氷の入ったグラスに注いでいただきました。

nepalade w/ASMR sounds

Nepalade w/ASMR sound ネパレード、流星ジャーニー
ティムットペッパー*、 レモン、ラズベリー、そしてサウンドと共に。
このカクテルを注文すると、サングラスを渡されます。そのサングラスから音が流れ、それを聞きながらという、五感で楽しむカクテル。

サウンドが流れる、サングラスをかけながら、カクテルをいただく。

フードは全てヴィーガン*

バッファローカリフラワーサケディーヤ

 フードも頂きました。バッファローカリフラワーサケディーヤ(カリフラワーとスパイシーバッファローソース)店内で頂いたときに気づいていませんでした。今振り返り、メニューを見ていたら、フードは全てヴィーガンって。。あれだけの味わいと食べ応えでヴィーガンとは罪悪感残りません!

LA CAVE de Kuheiji|九平次公式ショップ

 飲みごたえのあるカクテルとフード、お酒を飲まなくても楽しめるのはありがたいです。気になる方は一度行ってみてください~。

0% NON-ALCOHOL EXPERIENCE  公式ホームページ

ちなみに、会計は現金不可ですので、もし行かれる方はご注意を。

ヴィーガン
肉や魚を食べないベジタリアンはよく知られていると思います。ヴィーガンは更に卵、乳製品を含む、動物性食品を摂取しない、完全採食主義者のことを言います。英語のVegetarianを短縮してVeganとなった。
ベチバー Vetiver
イネ科の多年生草本。インドタミル語で刈るという意味で、刈った部分が特に香りが強く、現地ではそれを使用し、ハーブウォーターを飲んだり、虫よけに使用したりしている。ハーブウォーターは解熱作用があるため、夏に飲むことが多い。と、インドの友人が教えてくれました。
ティムットペッパー Timut Pepper
ネパールに自生するスパイスの一種で、ネパールペッパーとも言われる。強い刺激がありながらも、華やかな柑橘系の香りがするスパイス。