WBS 出演しました

 こんにちは、鎌田真理です。今日はワールドサテライトビジネスの取材を受けたお話をしたいと思います。

ノンアルコールのカクテルの売れ行き・人気の度合い・注文は増えている?

 拡大続くノンアル市場ということで、ザ・ゼロプルーフの紹介をさせていただきました。コロナ過になる2007年のオープン当初前から、Peterバーでは10種くらいのモクテルと呼ばれるノンアルコールカクテルを常時メニューにご用意しておりました。その当時はまだモクテルという言葉もあまり知られておりませんでした。

 今までジンジャーエールを注文されていた方が、ノンアルコールカクテルを召し上がるといったような、食事をしながら召し上がったり、ノンアルコールカクテルだけでバーへ来店されるお客様も増えました。

 近年のノンアルコールの需要が生まれたことによって、モクテルが注目されるようになり、強み(他店との違い)を強調したく、ザ・ゼロプルーフと打ち出し、更にラインナップを増やしたことにより、お客様には豊富なバリエーションから選んでいただくことが可能になりました。

 以前は女性のお客様が召し上がっているイメージでしたが、ノンアルコールカクテルの普及に合わせて、男性のお客様を含む老若男女問わずたくさんのお客様に楽しんでいただいております。

そもそも、なぜノンアルコールのカクテルを展開するようになった?

 ホテルとしてのバーであるからこそ、バー利用だけでない、披露宴やお食事の前後、お茶のご利用の用途で立ち寄らる方もいらっしゃる。だから、コロナ過になる前から10種くらいのラインナップでした。しかしながら、近年のノンアルコールの需要が生まれたことによって強み(他店との違い)を強調したく、ザ・ゼロプルーフと打ち出し、更にラインナップを増やしました。

きっかけの一つにコロナの影響は?

①もともと国内においては、低アルコール化が進んだことで、モクテルがブームなった。
②海外のトレンドが日本でも紹介されるようになった。
③日本においてはコロナ過の影響によって、ステイホームが増え、外食、飲み会が減り、お酒を飲む機会が少なくなった代わりにノンアルコールを注目する人が増えた。
④日本でもノンアルコール専門店ができた。

という背景があるのではと思います。バーテンダーとしては、お酒を飲む機会が減るのは残念ですが、今までバーに縁がなかった方を取り組むことができるいい機会だと思っています。

20 kinds of zero proof

 車の運転などアルコールが召し上がれない。体質でアルコールが受け付けられない。体調で飲めないなどの状況でもアルコールの持つ、複雑な味わいはボリューム感を楽しむことができるのがノンアルコール(ここではザ・ゼロプルーフ)の良さだと思います。皆さんも是非、シーンに合わせて召し上がっていただけたらと思います。

40種類のカクテル&10種類のモクテルレシピを収録『おうちでつくれる かんたんスパイスカクテル』 4/14発売

こんにちは、鎌田真理です。株式会社パイ インターナショナルから2022年4月14日(木)に書籍『おうちでつくれる かんたんスパイスカクテル』が刊行いたしました。こちらはスパイスにフォーカスしたレシピ本です。私自身もそうですが、お料理にスパイスを使用する際、使い切るのに時間がかかります。テレビなどでもスパイスを使用した料理に注目されているようで、よく見かけます。これだけスパイスが普及しているなら、スパイスを使用したドリンクも日常的に取り入れたいですよね。そこで役立つのがこちらのレシピ本なのです。著者は児島麻理子さん、バカルディで広報を担当後独立。オリオンビール広報室長を経て、Hanakoでの連載執筆などライターとしても活動されております。くぼあやこさんのイラストと共に楽しめます。なんかかっこいいグラスで写真を撮影してカクテルを並べるのもありですが、イラストにすることによって柔らかさが表現できるので、おうちで簡単にできそう!ってチャレンジしやすい雰囲気になっていてよいと思いました。こちらのレシピ本は4人のバーテンダーが考案しているのですが、そのうちの一人が私で私はモクテル10種を紹介させていただいております。

シナモンモスコミュール (Cinnamon Moscow Mule)

爽やかな中にシナモンの甘い香りが漂う、おやつなモスコミュール。
Cinnamon Moscow Mule
<材料>
シナモンパウダー 0.1g
ライム 1/4個
辛口ジンジャーエール 150ml
<作り方>
1. タンブラーにライムを絞り入れる
2. 氷を入れる
3. ジンジャーエールを満たす
4. シナモンパウダーをふる
5. 軽く混ぜる

こちらは、パウダーが液面に浮きやすくなるので、量の調節を行ってください。シナモンスティックでも代替え可。その際は細かく砕いたものを入れてください。

カルダモンモヒート (Cardamon Mojito)

スパイスの女王は存在感充分。爽やかなモヒートが更に香り高い爽やかなフレーバーに
Cardamon Mojito
<材料>
グリーンカルダモン 3個
ライム 1/4個
ミント 0.5g
シロップ 5ml
炭酸 150ml

<作り方>
1. グリーンカルダモンをしっかりと潰す
2. 潰したグリーンカルダモンをグラスに移す
3. ライムを入れて、潰す
4. シロップ、ミントを加えて軽く潰す
5. 氷を加える
6. 炭酸を満たす
7. 軽く混ぜる

 モヒートは色んなスパイスと相性がいいので、カルダモン以外にもコリアンダーシード、フェンネルシードなどがおすすめ

シーズンドココア(Seasoned Cocoa)

スパイスたちとココアの相性は抜群。ココアのチャイ版みたいな感じです。
Seasoned Cocoa
<材料>
ホットココア 200ml
シナモン 0.2g
ナツメグ 0.1g
クローブ 0.1g
オールスパイス 0.1g

<作り方>
1. マグカップにスパイスたちを入れる
2. ホットココアを注ぐ
3. よく混ぜる

生姜があればほんの少し、生姜ジュースを絞り入れるとより複雑な味わいに変化します。ベースをココアではなく、チョコレートでも◎。お酒を入れるならラムが良い◎。

ペッパリーメアリー(Peppery Mary)

セイボリーなモクテル。まるでスープのようなトマトジュース。食事との相性が抜群です
Peppery Mary
<材料>
トマトジュース 200ml
チリペッパーパウダー 0.2g
ブラックペッパー 3粒
パプリカパウダー 0.3g
バルサミコ酢 5ml
塩 一つまみ

<作り方>
1. グラスに材料を全て入れて、よく混ぜる
2. 氷を入れる

お好みでセロリスティックをさしたりすれば、本格的なヴァージンメアリーです。

オリエンタルアップル (Oriental Apple)

五香粉のシノワフレーバーとリンゴの相性は非常に良い。複雑なフレーバーが重なり、リッチーな味わいに。
Oriental Apple
<材料> 
五香粉 0.3g 
林檎ジュース 150ml
レモン 5ml
シロップ 5ml

<作り方>
1. 材料を全て混ぜる(ボールなどに入れて。)
2. 濾しながら、氷の入ったグラスに注ぐ
3. スターアニスを飾る

 五香粉は汎用性のあるスパイスで、いろいろな飲み物に加えると新しい発見があります。

スパイシーフィズ (Spicy Fizz)

名の通り、スパイス感いっぱいなフィズ。爽快感とパワフル感をお楽しみいただけます
Spicy Fizz
<材料>
コリアンダーシード 20粒
グリーンカルダモン 6粒
ピンクペッパー 20粒
レモンジュース 20ml
シロップ 15ml
炭酸 150ml

<作り方>
1. すり鉢にスパイス三種を入れて、潰す
2. レモンジュースとシロップを注ぎ、混ぜる
3. 濾しながら、氷を入れたグラスに注ぐ
4. 炭酸を満たす
5. 軽く混ぜ、レモンを飾る

すり鉢の中でジュースやシロップにスパイスのフレーバーをつけるイメージです。

ジッピーワイン(Zippy Wine)

まるでプラムワインを飲んでいるような味わい。
Zippy Wine
<材料>
シナモンパウダー 0.1g
クローブ 0.5g(7粒)
スターアニス 2個
ブラックペッパー 0.5g(12粒)
クランベリージュース 200ml

<作り方>
1. ボールなどの容器に材料を全て入れる
2. 二時間くらい置いて、濾してグラスに注ぐ

二時間置くかは、スパイスの漬け込み具合をみてお好みで調節をしてください

フェンネルシードオレンジ(Fennel Seed Orange)

フェンネルシードが放つフレーバー(エストラゴール)はまるでアルコール感を感じることができます。
Fennel Seed Orange
<材料>
フェンネル 10粒
オレンジジュース 90ml
自家製柑橘シロップ 1tsp ※【オレオサッカラムシロップの作り方】を参考にしてください。
ジンジャーエール 60ml

<作り方>
1. フェンネルシードをすり鉢に入れ、潰す。
2. オレンジジュースを加えて20分ほど置く。
3. フェンネルの香りがついたオレンジジュースを、濾しながら氷の入ったグラスに注ぐ。
4. シロップを加えて、ジンジャーエールで満たし、軽く混ぜる。
5. オレンジピールを飾る。

大人なオレンジスカッシュです。

※【オレオサッカラムシロップ風の作り方】
オレオサッカラムシロップ風の作り方です。オレオoleo はラテン語で油。サッカラムssacharum はサトウキビの意味で、柑橘の皮の油を砂糖に染み込ませて、砂糖を溶かしたシロップのことを言います。ずっと昔からある方法で火を使用しないので、簡単です。そして何と言っても香りが深くて美味しいのです。今回“風”にしているのは、表皮だけを使用していないので、“風”とさせていただきます。

<材料>
オレンジの皮(実以外)一個
お砂糖 100g

<作り方>
1. 実を食べた後の皮たちをタッパーへ入れる。本当は皮の白い部分や実は使用しないのですが、今回は実が少し残った部分も、アルベド(白い部分)も使用します。
2. オレンジ一個に対してお砂糖100gを覆い被せる
3. 蓋をして1日置く
4. 濾して出来上がり
5. 冷蔵で保管してください

皮の苦味なども含まれるので、ちょっとしたモクテルやカクテルの味わいもとても膨らみます。大体一週間くらいで使用してください。ただ、ウォッカ などのアルコールをティースプーン一杯分を入れると2、3週間は日持ちします。そうするとアルコールゼロではなくなりますが。。。

タンジィ&ホージィ(Tangy&Hoji)

スターアニスの独特のスパイス感とほうじ茶の香ばしさを同時に味わえるモクテル。オレンジピールの柑橘フレーバーとトニックの苦みが重なることによって、リッチで深みのある味わい。
Tangy&Hoji
<材料>
自家製スターアニスほうじ茶シロップ 10ml ※【ほうじ茶とスターアニスのシロップの作り方】を参考にしてください
生姜ジュース 少々
トニックウォーター 150ml
オレンジピール 1個
スターアニス 1個

<作り方>
1. 氷の入ったグラスにシロップと生姜ジュースを注ぐ。
2. トニックウォーターを満たす
3. オレンジピールとスターアニスを飾る。

スパイスとお茶の組み合わせは無限大。ご自宅にある様々なお茶を使用して、アレンジしてみてください

※【ほうじ茶とスターアニスのシロップの作り方】

<材料>
お砂糖 50g
スターアニス 5個
ほうじ茶パウダー 2tsp
お水 50g

<作り方>
1. 鍋にお砂糖を入れる。
2. スターアニスを入れる。
3. ほうじ茶パウダーを入れる。
4. お水を入れる。
5. 弱火にかける。
6. 溶けるまで混ぜる。
7. 溶けたら、濾して出来上がり。

今回使用したほうじ茶パウダーはスーパーに売っているもので手に入れやすいし、パウダー状なので使い勝手がいい。お茶をお湯などでお茶を出すより、パウダーを使用したほうが水っぽく(味が薄まらない)ならないのです。なりより慣れない方には味が一定で作成できるので、安定します。ほうじ茶だけのシロップもいいですが、スパイスと組み合わせてシロップを作ることによって、複雑な味わいになります。これが結果、美味しいモクテルやカクテルを仕上げることになるのです。スターアニス以外にもシナモン、オールスパイス、生姜などもおすすです。シロップを作るときはお水:砂糖=1:1が失敗しにくい分量です。試してみてください。

オールスパイス&チャービル (Allspice & Chervil)

チャービルならではの柔らかいハーブ感を楽しむことができるモクテル。さっぱりした味わいで終わらず、オールスパイスによる奥行きを楽しめます。
Allspice & Chervil
<材料>
オールスパイス ひとつまみ
チャービル 2本
レモンジュース 10ml
シロップ 10ml
炭酸 130ml

<作り方>
1. チャービルをすり鉢に入れ、潰す。
2. レモンジュース、シロップ、オールスパイスパウダーを加えて、混ぜる。
3. 氷の入ったグラスに、濾しながら注ぐ。
4. ソーダを満たし、混ぜる。
5. レモンスライスとチャービルを飾る。


オールスパイスって、ハンバーグなどのお肉料理に使用することが多いと思いますが、モクテルにもいいアクセントとして効果を出します。ハーブを使用したレシピにスパイスをプラスすると言うテクニック使えますよ。ぜひ試してみてください。

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上記のように一般的にスーパーで売られているもので、0.1g=約2-3ふりでした。

0.1gまで測れない場合は、それを目安にしていただければと思います。

モクテル10種以外にも、テーマごとにカクテルが紹介されているので、是非みなさん読んでいただいて、おうちでスパイスカクテル&モクテルを楽しんでいただきたいと思います。

Bar Times の記事はこちら

おうちでつくれる かんたんスパイスカクテル

What is Mocktail ? モクテルとは? vo.2

 こんにちは、鎌田真理です。

 すっかり『モクテル』が普及してきたと感じるこの頃。以前私のモクテルの考えを記述させていただきました。

 再度、モクテルの語源をお話しますと、Mocktailは造語。Mock cocktails の略で、Mock(真似る)+Cocktail(カクテル)から始まったとされています。お酒のカクテルを真似てるということで、お酒の入っていないカクテル、つまりノンアルコールカクテルのことを一般的に指しています。

 では、私の考えるモクテルの定期ですが、『カクテルに負けないモクテル』が前提にあり、アルコールが入っているカクテルのボリュームや複雑な味わいがあるレシピが私の目指すモクテルです。お酒が入っていないのに、入っているような気分になれるようなモクテルなど。

 と、お話をさせていただきました。そして、少しイメージというか『モクテル』という言葉事体を変化させたいなあと思い始めまして。。ここだけの話、海外で『モクテル』という言葉ができた割に、今現在海外では『Mocktail』と言わないらしいのです。。。使用されるにはされるらしいのですが、少し子供じみた雰囲気の言葉になるらしいのです。だからと言って何か他の言葉が生まれたかと言えばそうではない。海外と日本の時差があるので、せっかく日本で『モクテル』が広まってきたのに。。とは言え、日本では数年は 『モクテル』 で全然通用すると思っています。

 最近はカクテルを真似するというより、ノンアルコールで独立させたいと考え始めて、『 Ø proof 』と呼び始めました。プルーフとは証明するという意味があるのですが、アルコール度数を表現する言葉でもあります。ゼロプルーフ=モクテル=ノンアルコールカクテルという意味合いがあります。また、 どこにも属さない、一つのポジションを作る思い。カクテルを真似たモクテルでもない、アルコールでもない。独立したカテゴリーを作る思いでレシピを作成。
  この言葉が普及し始めたら2021年9月24日より呼ばれるようになる(ゼロプルーフの販売開始日)。と受け継がれていくことがあるかは不明ですが、発信を続けていきたいと思います。

鎌田真理とモクテル 

モクテルに関わったきっかけは?

 私がモクテルに関わったきっかけは、2000年頃にNYのバーに行った時、メニューに『モクテル』と載っていたのが、言葉を知ったきっかけです。体質的にお酒が飲めないので、私にとって“モクテル”は本当に特別な存在になっていくのです。
それから、私にとっての “モクテル” はただのソフトドリンク、ジュースで終わらせたくないことが前提にありまして、そのためにはアルコールで表現できる複雑なフレーバーや、口の中に残る余韻などを、アルコール以外でどう表現できるかという事を考えております。それが難しさでもあり、面白さでもあります。

消費者とモクテル

モクテルへの反応は?

 特にこの数年で“モクテル”の認知度があがったため、注目度が高まっていると思います。ご自身で自分の好みを知ろうと、お勉強熱心な方もおり、反応はとてもいいと思います。どのバーでも提供されている定番商品になりそうですし、お酒が飲めない方でもバーを楽しむことができるようになったので、いろんな方がバーに訪れるようになると思います。

ザ・ゼロプルーフ / モクテル

魅力はずばり何?

 無限の可能性。まず、アルコール度数がゼロ度というところで、対象となる人が全てになる。そして、時間帯を選ぶことはないし、内容によってはあらゆるシーンをフォローすることができるかもしれません。そういった意味では無限の可能性がザ・ゼロプルーフ/モクテルの魅力です。

鎌田真理による、簡単モクテルレシピ伝授『NHKひるまえほっと出演』

こんにちは。鎌田真理です。なんと先日NHKの番組『ひるまえほっと』に出演し、おうちで簡単モクテルを伝授させていただきました。

NHKひるまえほっと

ベテランバーテンダー鎌田真理さん伝授!簡単モクテルレシピ

 番組ではノンアルコール市場の普及率、ノンアルコール専門バーがオープンした情報、またスーパーなどの小売りでもノンアルコールの商品を充実させたりと、モクテルがここ数年普及しているというお話を取り上げていました。その中で、お家で簡単に作れるモクテルを紹介させていただきました。本当に素晴らしい機会をいただくことができ、感謝です!視聴者の皆様にも挑戦をしていただきたかったので、簡単かつご家庭の食事にも合わせやすい三種類のモクテルを厳選させていただきました。

ジッピーワイン(Zippy Wine)
まるでプラムワインを飲んでいるような味わい。

ワインに着想してスパイスを加えたモクテル
zippy wine
<材料>
シナモンパウダー    0.1g
クローブ        0.5g(7粒)
スターアニス      2個
ブラックペッパー    0.5g(12粒)
クランベリージュース  200ml

<作り方>
1. ボールなどの容器に材料を全て入れる
2. 二時間くらい冷蔵庫にて置いて、濾してグラスに注ぐ

 食事と合わせるお酒のイメージに上がるであろうワイン。それをイメージさせたモクテルがジッピーワイン。zippyとは、生きの良い、元気のよい、ぴちぴちな意味がありまして、いろんなフレーバーの要素が表立った表現をしたくて、このような名前をつけています。そのフレーバーの要素とは、シナモン、クローブ、スターアニス、ブラックペッパー4種のスパイスたちです。漬け込む時間ですが、二時間としていますが、二時間以上時間をおくかは、スパイスの漬け込み具合をみてお好みで調節をしてください。

 冒頭にワインをイメージしたとは記載していますが、ワインのような苦み(タンニンっぽさ)は加えていません。このモクテルを合わせるのにイメージした料理はお肉で、ベリー系のソースが似合うようなお肉料理です。ベリー系のソースをかけるのではなく、あわせる飲み物でフレーバーを足していくイメージです。例えば、チキンソテー( ベリーソースがけ)、北欧風ミートボール(ベリーソース添え)、豚肉舞茸巻き(ブルーベリーソース)、ラムチョップのソテーベリーベリーソース)のようなお料理がおすすめです。

ティーヴェール(Tea Vert)
お茶をベースにしたゼロプルーフ。

お料理のお供におすすめです
Tea Vert
 <材料> 
煎茶    100ml*
紫蘇    2枚
酢橘    1/4個
*煎茶は水出しを使用。お水375mlに対して、10gの煎茶で水出し2時間。

<作り方>
1. ボールなどの容器にシソの葉を潰す
2. 煎茶を注ぐ
3. 酢橘を搾る
4. 軽く混ぜる

 お家で作れるモクテルの材料として是非チャレンジしていただきたいのが、お茶です。今回は煎茶を使用したモクテルを紹介します。煎茶ベースなので、食事とも相性が良い!それをただのお茶ではなく、いろんなフレーバーを重ねたモクテル。とはいえ、材料は三種類のみ。

 作り方はこちらも簡単。最初の紫蘇の葉を潰すところですが、潰すというより、すり棒などで叩くイメージです。収録では5回ほど叩きました。回数を増やせばより紫蘇の香りを出すことができます。

 紫蘇と酢橘の分量は合わせる料理によって、調整してもいいですね。イメージしたお料理は和食。お刺身のようなフレッシュ感のあるものだと酸を気持ち強めにしたほうがより相性が良くなります。つまり、酢橘の分量を増やします。逆に、クリーム系のものは酸を弱めにします。 食事をしながら、自分で調節できるのもクラフト感があって、楽しんでいただけると思います。

ペッパリーメアリー(Peppery Mary)
セイボリーなゼロプルーフ。

まるでスープのようなトマトジュース。 
食事との相性が抜群です。
Peppery Mary
<材料>
トマトジュース    200ml
チリペッパーパウダー 0.2g
ブラックペッパー   3粒
パプリカパウダー   0.3g
バルサミコ酢     5ml
塩          ひとつまみ

<作り方>
1. グラスに材料を全て入れて、よく混ぜる
2. 氷を入れる

 クラシックカクテルにブラッディマリーというウォッカをベースにトマトジュースを入れたものがあります。そのゼロプルーフ版をイメージしたものです。ペッパリーという名前からもイメージできるように、いろんなスパイスをトマトジュースに入れちゃってます。お酒の ブラッディマリー は塩、胡椒、タバスコ、リーペリンソース、レモンなどが主流ですが、今回はお家お料理で使用しそうなスパイスを使って深みをだしています。また、酸味もレモンではなくバルサミコ酢で表現。辛さや塩味などはお好みで調整してください。

 トマトベースのスープを飲んでいるような味わいなので、相性の良いいお料理も幅が広いと思います。自由にペアリングを楽しんでみてください。セロリスティックをグラスに指したら、本格的なヴァージンメアリーです。

 下記のように一般的にスーパーで売られているもので、0.1g=約2~3振りでした。0.1gまで測れない場合は、それを目安にしてください。

0.1g

=約2~3振り

放送の様子はこちらから
NHKデビューしました。おうちでモクテル。

 放送後ご視聴頂いた方より、こんな世界があったとは知らなかったというコメントを頂きました。近年注目されている分野とは感じていますが、まだまだ知られていない世界。是非一度試してこのモクテル/ゼロプルーフの世界を体験していただきたいと思います。

誰でもつくれる!下戸バーテンダーの【プロが教える】おうちで簡単モクテルの作り方。コーヒーモクテル 編。

coffee mocktail

こんにちは。カママリナカマリです。
今回作成したモクテルはコーヒーモクテルです。何かデザートと合わせてお茶したいという時、コーヒーにしようか紅茶にしようか迷う時ありませんか?そんな時におすすめのモクテルです。

動画の紹介はこちら↓

<使用材料>
アイスコーヒー
トニックウォーター
洋梨シロップ 少々
オレンジピール* 1個
*分量はアイスコーヒーとトニックウォーターが1:1がおすすめです。
<作り方>
氷を入れたグラスにシロップ、アイスコーヒー、トニックウォーターを注ぐ。軽く混ぜて、オレンジピールで仕上げる。
<味わい>
アイスコーヒーとトニックウォーターの苦みにより、洋梨のフレーバーが少量ながら引き立ちます。苦さっぱりとしたモクテルです。
洋梨のシロップを注ぐ。
アイスコーヒーを注ぐ。
トニックウォーターで満たす。
軽く混ぜる。
オレンジピール。
出来上がり。

このモクテルは、アフターヌーンティのようにいろんな種類のデザートがある場合に合わせるモクテルとして作成しました。フルーツ系、チョコレート系とたくさんの味わいのデザートがあるのが、アフターヌーンティの素晴らしさですが、全てのフレーバーに合わせるのは難しいですよね。そんな時コーヒーをベースにしながら、フルーツのフレーバーをモクテルに加えることによって、だいぶ守備範囲が広がるのです。今回は洋梨のシロップを使用いたしましたが、他のフレーバーのシロップでも試してみてください。もちろん、デザートなしでも楽しめるモクテルです。

オレンジピール/ツイストとは
ここでは、下記の要領で解釈してください。
日本語にするとオレンジの皮/ひねるとなるのですが、カクテルにおいては皮を薄くそぎ(皮と実の間は苦いのでなるべくないほうがいいです。)、それを軽くひねって(ツイスト)表皮のオイル部分をカクテルの香りづけにすることを指します。そして、そのままグラスに入れて飾りにします。

What is Mocktail? / モクテルとは?


こんにちは。カママリナカマリです。KamamariNakamariのプロフィールはこちら。

 最近モクテルの取材を受けることが多くなりました。その度にモクテルの定義を聞かれます。Mocktailは造語。Mock cocktails の略で、Mock(真似る)+Cocktail(カクテル)から始まったとされています。お酒のカクテルを真似てるということで、お酒の入っていないカクテル、つまりノンアルコールカクテルのことを一般的に指しています。

NY のホテルバー

 いつからその言葉ができたのか不明ですが、私がまだ、バーテンダー見習いの時期にNYのバーに行った時のことです。それが1990年代、バーのメニューにはすでにMocktailが載っていたのを覚えています。その後帰国し、バーのメニューにあるシャーリーテンプル(ジンジャーエールとグレナデンシロップ)をモクテルとしてリストにの載せましょうよ。と上司に言ってメニューに載せた記憶がありますから、1990年代前にはモクテルの言葉は生まれていたのかもしれませんね。当時は私が単純にMocktailって言いたかった、まるでNYの最新の情報を知っていますか?という風な具合でした。ただ、お客様はメニューにモクテルと記載してもなかなか普及しませんでしたね。モクテルちょーだいと海外のお客様に言われることはありましたが、それは15年くらい前ですかね。もっぱらヴァージンピナコラーダとか、ヴァージンブラッディ・マリーとかモクテルという言葉より、ヴァージンという言葉の方が聞いていたかもしれません。ちなみに、ヴァージンとはお酒抜きという意味です。

NYのモクテルたち

 私の考える最近のモクテルブームですが、低アルコール化が進んだことで、モクテルがブームになった。海外のトレンドが日本でも紹介されるようになった。ステイホームが増え、外食、飲み会が減り、お酒を飲む機会が少なくなった代わりにモクテルを注目する人が増えた。日本でもノンアルコール専門店ができた。という背景があるのではと思います。
 バーテンダーとしては、お酒を飲む機会が減るのは残念ですが、今までバーに縁がなかった方を取り組むことができるいい機会だと思っています。また、個人的にはお酒が飲めないので、モクテルへの執着心と愛着があります。20年以上、世界中のモクテルを飲み続けています。どこのバーに言ってもモクテルを飲んでおりますので、バーテンダー仲間の中では私=モクテルになっていると思います。モクテルコンペティションで優勝した実績も関係しているかもしれませんが。。ですので、モクテルブームに関しては『やっと来たか』という気持ちです。2019年の終わりくらいから、飲食の専門書以外のメディアから取材が増えたのでいよいよという気持ちです。また、モクテルのノンアルコールカクテルという特性を活かし、若い世代にもいい教育ができると考え、自宅で作れるモクテルを考案し始めました。

私の考えるモクテルの定義

カクテルに真似たモクテルではなく、カクテルに負けないモクテル。

 では、私の考えるモクテルの定期ですが、『カクテルに負けないモクテル』が前提にあり、アルコールが入っているカクテルのボリュームや複雑な味わいがあるレシピが私の目指すモクテルです。お酒が入っていないのに、入っているような気分になれるようなモクテルなど。

 私のカクテルレシピは、シンプルで且つ深みがあるのが特徴です。たくさんのお客様に楽しんでいただけるようなカクテルをつくりたいという思いの結果、シンプルなレシピが多いのではないかと思います。そこで、モクテルに工夫した点はフレーバー。ハーブを使用して香りと味わいを重ねシンプルなレシピでもボリューム感が楽しめるモクテル。

 ちなみに、私自身はバーで飲むモクテルはロングを好みます。ショートカクテルは短い時間で飲むものが多いので、いくらノンアルコールとは言え、5杯も6杯も飲めませんから。という背景があるので、モクテルのメニュー構成はロングが多いです。

誰でも作れる!下戸バーテンダーの【プロが教える】おうちで作るモクテルの紹介。バジル&紫蘇フィズ編。

basil & shiso fizz

こんにちは。カママリナカマリです。KamamariNakamariのプロフィールはこちら。

今回は特徴的なフレーバーのハーブ同士をあわせたバジルと紫蘇のモクテルです。私、海外の方に紫蘇のことを言うとき“ジャパニーズバジル”って説明しています。名からも想像できるとおり、相性がいいですよ。

動画はこちら↓

<使用材料>
バジル 4枚
紫蘇 1枚
ライムジュース 10ml
シロップ 10ml
炭酸(グレープフルーツフレーバー)適量
<作り方>
バジルと紫蘇をすり鉢に入れ、潰す。ライムジュースとシロップを加えて混ぜた後、シェーカーに入れる。氷を入れてシェイクする。濾しながら、氷の入ったグラスに注ぐ。炭酸を満たし、混ぜる。バジルと紫蘇を飾る。
<味わい>
和と洋のハーブが織りなすリフレッシュな味わい。炭酸をフレーバーのあるものを使用すると更に味わいがリッチになります。


バジルと紫蘇をすり鉢に入れる。
すり棒でする。
このくらい、しっかりを潰します。
ライムジュースを加えます。
シロップも加えます。
混ぜます。
シェーカーにうつします。
氷を入れてシェイク。
濾しながら氷の入ったグラスに注ぐ。
炭酸で満たす。
軽く混ぜる。
バジルを飾って出来上がり。

和と洋が織りなすリフレッシュな味わい。炭酸をフレーバーのあるものを使用すると更に味わいがリッチになりますよ。

おまけバジルの豆知識↓

誰でもつくれる!下戸バーテンダーの【プロが教える】おうちで簡単モクテルの作り方。スターアニス編。

star anise hoji-Cha syrup tonic

こんにちは。カママリナカマリです。KamamariNakamariのプロフィールはこちら。

前回作成した自家製スターアニスとほうじ茶のシロップを使用したモクテルの紹介です。ポイントは生姜ジュース。ほんの少し加えることによって、グッと味わいがアルコールの入っているカクテルのようなボリューム感が出てきます。シロップさえ準備できていれば簡単に作ることができるのでおすすめですよ。

動画の紹介はこちら↓

<使用材料>
自家製スターアニスほうじ茶シロップ 10ml
※シロップの作り方は【ほうじ茶とスターアニスのシロップ】をご覧ください。
生姜ジュース 少々
トニックウォーター 適量
オレンジピール 1個
スターアニス 1個
<作り方>
氷の入ったグラスにシロップと生姜ジュースを注ぐ。トニックウォーターを満たし、オレンジピールとスターアニスを飾る。
<モクテルの味わい>
スターアニスの独特のスパイス感とほうじ茶の香ばしさを同時に味わえるモクテル。オレンジピールの柑橘フレーバーとトニックの苦みが重なることによって、リッチで深みのある味わい。寒い時期におすすめです。
シロップを氷の入ったグラスに注ぐ。
生姜ジュースを加える。※生姜をすりおろし、絞ったもの。
トニックウォーターを満たす。
混ぜる。
オレンジピール※して、飾る。
スターアニスも飾って出来上がり。

スパイシーで、複雑な味わいがある大人のモクテル。スターアニスや生姜のような強いフレーバーを上手に使用すると、ボリュームのあるモクテルに仕上がります。そして、ほかの材料との味わいとバランスを整えて仕上げていきます。こちらのレシピは夜や寒い時期に楽しむこともおススメ。是非試してみてください。

オレンジピール/ツイストとは 
ここでは、下記の要領で解釈してください。
日本語にするとオレンジの皮/ひねるとなるのですが、カクテルにおいては皮を薄くそぎ(皮と実の間は苦いのでなるべくないほうがいいです。)、それを軽くひねって(ツイスト)表皮のオイル部分をカクテルの香りづけにすることを指します。そして、そのままグラスに入れて飾りにします。

誰でも作れる!下戸バーテンダーの【プロが教える】がおうちでつくるモクテルを紹介。スターアニスとほうじ茶のシロップの作り方

star anise and hoji-cha syrup

こんにちは。カママリナカマリです。KamamariNakamariのプロフィールはこちら。

今回は自家製シロップの作り方を紹介します。自家製でいろいろシロップを作れるようになるとモクテル、カクテルに幅が出て楽しいですよ。

使用材料
お砂糖 50g
スターアニス 5個
ほうじ茶パウダー 2tsp
お水 50g
鍋にお砂糖を入れる。
スターアニスを入れる。
ほうじ茶パウダーを入れる。
お水を入れる。
弱火にかける。
溶けるまで混ぜる。
溶けたら、濾して出来上がり。

最近はお茶をモクテルやカクテルに使用することが多くなったのですが(日本だけでなく、海外でも)、今回使用したほうじ茶パウダーはスーパーに売っているもので手に入れやすいし、パウダー状なので使い勝手がいい。お茶をお湯などでお茶を出すより、パウダーを使用したほうが水っぽく(味が薄まらない)ならないのです。なりより慣れない方には味が一定で作成できるので、安定します。プロのバーテンダーの方にはイベントなど大量に仕込みが必要な時にパウダーはおすすめです。ほうじ茶だけのシロップもいいですが、スパイスと組み合わせてシロップを作ることによって、複雑な味わいになります。これが結果、美味しいモクテルやカクテルを仕上げることになるのです。スターアニス以外にもシナモン、オールスパイス、生姜などもおすすです。シロップを作るときはお水:砂糖=1:1が失敗しにくい分量です。試してみてください。

誰でも作れる!下戸バーテンダーの【プロが教える】おうちでつくるモクテルを紹介。おうちでハーブウォーター レモンバーベナ&レモングラス

lemongrass & lemon verbena herb water

こんにちは。カママリナカマリです。KamamariNakamariのプロフィールはこちら。

今回は超初級編でハーブウォーターの作り方の紹介をします。シンプルにお水にハーブを入れるだけで、とても豊かな味わいになります。スポーツをした後、食事とも相性がいいので是非試してください。

動画でも紹介しています。↓

使用材料
お水 700ml
レモンバーベナ 1本
レモングラス 1本
レモンバーベナをカットしながら、器に入れていきます。
レモングラスもカットしながら入れていきます。
そして、お水を注いで出来上がりです。*ハーブの量によって味わいが出る時間が違うので、お好みで調整をしてください。こちらの分量で1時間くらいでちょうど良かったです。

ハーブウォーターですが、ミントやローズマリーなども素晴らしい味わいになります。お好みでハーブは一種類でも数種類でもいいですね。私はハーブは取り出さずにお水がなくなったら、その都度足して4回くらいは楽しめました。また、一杯分だけを作りたいときは、炭酸を使用しますと、お水より早くフレーバーが出ますので、すぐに召し上がりたい時は炭酸がおすすめです。こちらも炭酸をグラスに継ぎ足して何回も楽しめました。失敗がないので、たくさんためしてください。