WBS 出演しました

 こんにちは、鎌田真理です。今日はワールドサテライトビジネスの取材を受けたお話をしたいと思います。

ノンアルコールのカクテルの売れ行き・人気の度合い・注文は増えている?

 拡大続くノンアル市場ということで、ザ・ゼロプルーフの紹介をさせていただきました。コロナ過になる2007年のオープン当初前から、Peterバーでは10種くらいのモクテルと呼ばれるノンアルコールカクテルを常時メニューにご用意しておりました。その当時はまだモクテルという言葉もあまり知られておりませんでした。

 今までジンジャーエールを注文されていた方が、ノンアルコールカクテルを召し上がるといったような、食事をしながら召し上がったり、ノンアルコールカクテルだけでバーへ来店されるお客様も増えました。

 近年のノンアルコールの需要が生まれたことによって、モクテルが注目されるようになり、強み(他店との違い)を強調したく、ザ・ゼロプルーフと打ち出し、更にラインナップを増やしたことにより、お客様には豊富なバリエーションから選んでいただくことが可能になりました。

 以前は女性のお客様が召し上がっているイメージでしたが、ノンアルコールカクテルの普及に合わせて、男性のお客様を含む老若男女問わずたくさんのお客様に楽しんでいただいております。

そもそも、なぜノンアルコールのカクテルを展開するようになった?

 ホテルとしてのバーであるからこそ、バー利用だけでない、披露宴やお食事の前後、お茶のご利用の用途で立ち寄らる方もいらっしゃる。だから、コロナ過になる前から10種くらいのラインナップでした。しかしながら、近年のノンアルコールの需要が生まれたことによって強み(他店との違い)を強調したく、ザ・ゼロプルーフと打ち出し、更にラインナップを増やしました。

きっかけの一つにコロナの影響は?

①もともと国内においては、低アルコール化が進んだことで、モクテルがブームなった。
②海外のトレンドが日本でも紹介されるようになった。
③日本においてはコロナ過の影響によって、ステイホームが増え、外食、飲み会が減り、お酒を飲む機会が少なくなった代わりにノンアルコールを注目する人が増えた。
④日本でもノンアルコール専門店ができた。

という背景があるのではと思います。バーテンダーとしては、お酒を飲む機会が減るのは残念ですが、今までバーに縁がなかった方を取り組むことができるいい機会だと思っています。

20 kinds of zero proof

 車の運転などアルコールが召し上がれない。体質でアルコールが受け付けられない。体調で飲めないなどの状況でもアルコールの持つ、複雑な味わいはボリューム感を楽しむことができるのがノンアルコール(ここではザ・ゼロプルーフ)の良さだと思います。皆さんも是非、シーンに合わせて召し上がっていただけたらと思います。

Mocktail & Low-ABV Cocktail Bookモクテル&ローアルコールカクテル

 こんにちは、鎌田真理です。先日‶Mocktail & Low-ABV Cocktail Book″がリリースされました。

Mocktail & Low-ABV Cocktail Book 01

 Mocktail(モクテル)はMock(真似る)+Cocktail(カクテル)の造語で、つまりノンアルコールカクテルのことを指します。そして、ローアルコールはアルコール度数の低いカクテルのことを指します。ローアルコールの具体的な度数は決まりはないのですが、ここではアルコール度数1%~10%以下としています。

 最近のトレンドですが、低アルコール化が進んだことで、モクテルがブームなった。海外のトレンドが、日本でも紹介されるようになった。ステイホームが増え、外食、飲み会が減り、お酒を飲む機会が少なくなった代わりにモクテルを注目する人が増えた。日本でもノンアルコール専門店ができた。という背景があるのではと思います。

Mocktail & Low-ABV Cocktail Book 02

 バーテンダーとしては、お酒を飲む機会が減るのは残念ですが、今までバーに縁がなかった方を取り組むことができるいい機会だと思っています。この本は、その背景にぴったりの内容となっているのです。バーテンダーたちが各々提案したレシピは、120種を超えたボリューム。お酒を飲めない方にも、お酒が弱い方にも楽しんでいただける一冊。フードとのペアリングの紹介もしています。

Mocktail & Low-ABV Cocktail Book 03

 レシピの紹介では、組み合わせのポイント(材料の相性、組み立て方、着想を得たものなどについて)を記載しています。私はノンアルコールの組み合わせの全体的なポイントとして、フレーバーを組み合わせる。アルコールが入っているカクテルのボリュームや複雑な味わいがあるレシピが私の目指すモクテルです。

 お酒が入っていないのに、入っているような気分になれるようなモクテル。ということなのですが、異素材のフレーバー、フルーツ+ハーブOrスパイスという組み合わせが好きです。ハーブやスパイスには、何か立体的な味わいを表現しやすいからです。そして、フルーツの後ろに存在を置くことで、フルーツを引き立てつつリッチにするイメージです。

 

 たくさんのお客様に楽しんでいただけるようなカクテルをつくりたいという思いの結果、シンプルなレシピが多いのではないかと思います。そこで、モクテルに工夫した点はフレーバー。ハーブを使用して香りと味わいを重ねシンプルなレシピでもボリューム感が楽しめるモクテル。ローアルコールのレシピではアルコールカクテルを弱くする作り方ではなく、ゼロプルーフにアルコールを足すレシピ創作。アルコールを入れなくても完成しているのだから、それにアルコールを少量足しても完成度が低くなることはない。

 

 この本をきっかけに、皆さんの参考になれば幸いです。他のバーテンダー達のレシピも載っていて、それぞれ考え方が違うと思うのでいろんなパターンを見ることができると思います。

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Bar Times での紹介はこちら

LEON GOURMET 取材

 こんにちは、鎌田真理です。今日は以前お世話になったレオングルメの取材のお話をしたいと思います。

 

 今回はザ・ゼロプルーフを取り上げていただきました。
モクテルを提供しているバーなどは増えてきたと思いますが、20種類のモクテルセレクションがあるのは珍しいかと思います。この「ザ・ゼロプルーフ」(ゼロプルーフはノンアルコールと同義)は、繊細にして複雑な味わいのセレクションで、皆様のお気に入りが見つかると思っております。

 レオングルメではまずは「エピスルージュ」を紹介させていただきました。2017年に私が国内初のモクテルコンペティションで優勝した時の作品です。審査員に加えて一般のお客様の審査もあったので、お子様が好む親しみやすい乳酸飲料に大人の味である苦味や酸味を加えているのが特徴です。
 酸味は赤ワインの原料になる葡萄品種からできた葡萄ジュース、苦味はトニックウォーター。そして乳酸飲料にカルダモン、ピンクペッパー、コリアンダーシードをインフューズ(漬け込み)して、複雑な味わいを出しているんです。

 

 もうひとつ紹介させていただきました「ベビー東京ジョー」は、「Peterバー」のシグネチャーカクテルである「東京ジョー」が元。こちらは、日比谷交差点も登場する1949年のハンフリー・ボガード主演の映画『東京ジョー』に由来して、ボンベイサフィア、梅酒にハンフリー・ボガードが好んだドランブイ、それにクランベリージュースとレモンジュースで作られたカクテルです。 
 ゼロプルーフにするのに、ノンアルコールの梅酒をベースにしていますが、ジンもノンアルコールを使うだけでは面白くない。カルダモンをすりこぎで潰して、ジュース類をくぐらせるというやり方で、どこか引っかかるような余韻として残るフレッシュな苦味を出しています。

 香りや味わいはそのままに、馴染みのある8種のクラシックカクテルもゼロプルーフコレクションにあります。カクテルネグローニのゼロ・プルーフ、オリジナルはドライジン、ベルモット、カンパリで、ベルモットはワインにハーブを漬け込んだもの。カンパリも苦味、甘味、スパイシーなハーブを使ったリキュールです。ゼロ・プルーフでは、ノンアルコールジン、ノンアルコール赤ワインのメルロー、ビターシロップを混ぜたものにゲンチアナを加えています。

 オリジナルのゼロプルーフも、クラシックゼロプルーフもどちらもおすすです。興味がある方は是非試しにいらしていただけたらと思います。

Leon Gourmetの取材記事はこちら。

プロバーテンダー 本気のジュース Juiceya SUN に行ってきた

JUICEYA SUN

 こんにちは、鎌田真理です。今日は築地にあるJuiceya SUNの紹介をします。場所は活気のある築地場外市場にあります。プロのバーテンダーがこだわりにこだわった、ジュース達を販売しています。

お店のコンセプト(公式ホームページより)

私達人間をはじめ動物・植物など全ての生物は太陽の賜物であるということ。

お客様と生産者を太陽(SUN)のように照らす

juiceyaSUNでは
産地直送の新鮮な果物を常に使用。
フレッシュジュース専門店として身体と環境を1番に考えます。

売り切れ次第終了。
ご予約はお一人2杯までオーダー可能です。
1杯は1,000円~時価で味と素材にとことんこだわりを持ってます。

プロバーテンダーが作るとことんこだわったジュース。
(お酒トッピング有)
カクテルテクニックを生かした本格ジュースをお楽しみください。

山崎剛さん
お店のオーナーはただのプロバーテンダーというだけでなく、たくさんの受賞歴がある日本一バーテンダー。銀座のご自身のバーで夜はバーテンダーをしています。気さくにいろいろ教えてくれます。

Mr. Tsuyoshi Yamazaki

築地でスタンディング
お店はまるでスタンディングのカウンターのよう。山崎さんの銀座のバーにいる錯覚をおこしちゃいまいした。

本日のメニューはこんな感じ。
メローゴールド、パイナップル、苺、ポンカン
そして、ホットジュースもあります。トマト、生姜、ユズ
季節ごとに使用する食材が変わるのも魅力的ですね。

本日のメニュー

お値段とサイズはこちら。
スタンダードが1000円、ミニのお試しサイズが500円、二つの間がミディアム800円。

本日のフルーツディスプレイ

楽しいディスプレイ
見たことのないフルーツとの出会いもあると思います。また、メニューに載っていないものもショーケースで発見!左上がザクロかな?

サイズと金額

贅沢な一杯
本日頂いたのは、ポンカンのスタンダードとパイナップルのスタンダード。例えば、ポンカンだと6個分も使用しているのです。コスパに驚きました。それはそれは、フルーティーで甘くって、果実味たっぷりのジュース。また、ガニッシュに添えられているのもポイントだと思います。やっぱり、飲みながら食べる、食べながら飲む。同じポンカンを一杯二通りで楽しむことができるのですから。バーテンダーらしいですよね。

juice with garnish

ホットなジュース
ホットトマトジュースも試させていただきました。トマトの甘味と酸味を活かしたスープのようなジュース。寒い日にもってこいですよね。

menu at the entrance

アルコールトッピング
店頭のメニューにもある通り、酒トッピングが+500円でできます。こちらはミニと組み合わせるので、1000円となるのですが、ジュースに酒トッピングって、つまりカクテルです。ウイスキーやラムなどフルーツに合わせていただくことができます。同じお酒でもフルーツを変えれば全く雰囲気の味わいになりますし、同じフルーツでもお酒を変えれば全く別の味わいになります。何通りにもなるこの楽しさ、たまらないです。

スタンディングでアイリッシュコーヒー
Juiceya SUNの名物になってる?なるのではないか!アイリッシュコーヒーが絶品です。アイリッシュコーヒーとはクラシックカクテルで、世界的にも有名なホットカクテルです。アイリッシュウィスキーをベースに、コーヒー、砂糖、生クリームの入った甘めのホットドリンク。寒い時期に好まれるホットカクテルで、世界的にも人気なんですよ。

作り方は、
1. グラスにホット・コーヒーを注ぎ、角砂糖或いはブラウンシュガーを入れる。
2. アイリッシュ・ウイスキーを注ぎ、ステア(まぜまぜ)する。
3. 生クリームをフロートさせ(浮かせて)完成。
Irish coffee

 作り方と材料を見てるだけだと、シンプルなカクテルですが、いろいろと難しいのですよ。上に浮かせる生クリームの状態は、固すぎると口当たりが良くならないし、逆にクリームが柔らかすぎるとコーヒーに浮かないのです。境界線がにじんだりとか。。山崎さんはプロのバーテンダーをしておりますから、ささっと手際よく、泡だて器を使用しコーヒーを温めながら、生クリームの準備をします。
 銀座クラシックバークオリティのアイリッシュコーヒー、お外で、スタンディングで昼間にいただくことができるなんで、贅沢すぎます。お値段は1000円です!

good quality Irish coffee

普通のジュース屋さんと違う、バーテンダーのJuiceya SUN
一杯一杯を丁寧に仕上げた、ジュースだけではありません。お酒のトッピング、氷へのこだわり、旬のフルーツを使用、ドリンクのアレンジなどプロのバーテンダーだからこそできるジュースがここにあります。是非、皆さんにも堪能していただければと思います。おすすめです!

juiceya SUN

Juiceya SUN でプロバーテンダーの本気のジュース飲んでみた。←動画はこちら

ジュースの予約は公式サイトにあります⇓
Juiceya SUN の公式サイト

山崎さんの夜の顔、銀座のバーもおすすめです
Bar Goyaの公式サイト

Distillery Shakotan Blue 積丹ジン

distillery Shakotan blue

こんにちは。カママリナカマリです。北海道積丹にあるGINの蒸留所に行ってきました。
2016年に積丹に行ったときに、きれいな積丹ブルーの写真をフェイスブックに投降した時の話なのですが、友人バーテンダー(ごめんなさい。勝手に友人にさせていただいちゃいます。)から、コメントが「先月行った!ネズいっぱいはえてるYo!崖っぷちにミヤマビャクシンがニョキニョキしてるのですYo」と。もうその前からジン蒸留所の仕掛けが始まっていたのかと改めて思う。その友人バーテンダーが監修しているのです。そして、2020年その彼が【Distillery Shakotan Blue】に関するブログを投稿しており、遂に出来上がったと。今後は宿泊施設や、ボタニカルツアー体験など楽しそうな蒸留所になるそう。

っていうか、「私が北海道に行く!」ということで、一般公開&見学を受け入れているのか不明であったが、さっそく友人バーテンダーに連絡。前日に先方へお願いし飛び込みアポイント獲得。

2016年訪れた際の写真
2016年訪れた際の写真
2016年訪れた際の写真

場所は積丹の【岬の湯しゃこたん】と同じ敷地にあり、きれいな建物。見学は快く受け入れてくれた岩井代表自らが案内してくれた。

LA CAVE de Kuheiji|九平次公式ショップ

積丹の街を活性化する目的があることが背景であることも理由だと思うが、ローカルボタニカルが存分に使用されているジンが作られている。よだれものです。国内のジン蒸留所は私自身は6か所目(結構行ってるなあ)。他と比べても聞いたことがないボタニカルだらけでした。ただの勉強不足なのかもしれませんが。

ボタニカル のサンプル

 積丹のアカエゾマツ新芽、ヤロウ、カワラマツバ、タイム、ハッカ、フェンネル、ワームウッド、黒文字、津別のミヤマビャクシン、富良野のホップ、北海道のキタコブシ、ヤチヤナギなど。建物に入ってまず目につくところにあったのが、上記のボタニカルごとの蒸留スピリッツがたくさん!

ボタニカル ごとのスピリッツ

 減圧蒸留機で蒸留されたボタニカルごとのスピリッツをそれぞれテイスティングさせていただく。アカエゾマツ、ホップ、エゾミカン、エゾヤマモモ、キタコブシ、黒文字。ベースとなるコアスピリッツにそれぞれのボタニカル単体スピリッツを加えていくイメージでブレンドされたそう。とても印象に残っているのはアカエゾマツで、なんとも爽やかなフレーバー。これ単体でも立派なジンのフレーバーだった。私にとっては懐かしいフレーバー、実家が植木屋なのですが、五葉松の新芽がまさにその香りに似ていた。仕上がった完成系もいただいたが、本当に北海道、積丹、その土地をフレーバーで表現されていたGINであった。もちろん、美味しい😋

それぞれをテイスティング

初回のGINは「KIBOU」残念ながら、初回分はすでに完売。

ボトルもラベルも可愛い。ラベルは手貼り。
減圧蒸留機
ピカピカ!

 積丹GINのためのボタニカルガイド。ルートマップ。地域ごとに自生されているボタニカルのマップ。

ボタニカル チョコレート!美しい。そして美味しい!そしてボタニカル の特徴をとらえることができる!

ボタニカル チョコレート
美しい
ボタニカルごとのフレーバー

 こちらでは、ハイキングしながらのボタニカル ツアーの企画もあるそうです。私の趣味の一つが登山。間違いなく再訪させていただきたいと思います。

山で飲むイメージ(ケトル)のボトル。今度登山するときのお供にします。

 地域の活性化からできた、ローカルボタニカルを使用したジンの蒸溜所。ジンを作るだけではなく、ボタニカル マップやボタニカル チョコレートを作ったり、とても素敵なところでした。もともと積丹ブルーが有名な地域ですが、更に人気の場所となりそうです。北海道に行く時は積丹まで訪れることをおススメします。

積丹スピリットの公式サイト↓

https://shakotan-spirit.co.jp/top.html

What is Mocktail? / モクテルとは?


こんにちは。カママリナカマリです。KamamariNakamariのプロフィールはこちら。

 最近モクテルの取材を受けることが多くなりました。その度にモクテルの定義を聞かれます。Mocktailは造語。Mock cocktails の略で、Mock(真似る)+Cocktail(カクテル)から始まったとされています。お酒のカクテルを真似てるということで、お酒の入っていないカクテル、つまりノンアルコールカクテルのことを一般的に指しています。

NY のホテルバー

 いつからその言葉ができたのか不明ですが、私がまだ、バーテンダー見習いの時期にNYのバーに行った時のことです。それが1990年代、バーのメニューにはすでにMocktailが載っていたのを覚えています。その後帰国し、バーのメニューにあるシャーリーテンプル(ジンジャーエールとグレナデンシロップ)をモクテルとしてリストにの載せましょうよ。と上司に言ってメニューに載せた記憶がありますから、1990年代前にはモクテルの言葉は生まれていたのかもしれませんね。当時は私が単純にMocktailって言いたかった、まるでNYの最新の情報を知っていますか?という風な具合でした。ただ、お客様はメニューにモクテルと記載してもなかなか普及しませんでしたね。モクテルちょーだいと海外のお客様に言われることはありましたが、それは15年くらい前ですかね。もっぱらヴァージンピナコラーダとか、ヴァージンブラッディ・マリーとかモクテルという言葉より、ヴァージンという言葉の方が聞いていたかもしれません。ちなみに、ヴァージンとはお酒抜きという意味です。

NYのモクテルたち

 私の考える最近のモクテルブームですが、低アルコール化が進んだことで、モクテルがブームになった。海外のトレンドが日本でも紹介されるようになった。ステイホームが増え、外食、飲み会が減り、お酒を飲む機会が少なくなった代わりにモクテルを注目する人が増えた。日本でもノンアルコール専門店ができた。という背景があるのではと思います。
 バーテンダーとしては、お酒を飲む機会が減るのは残念ですが、今までバーに縁がなかった方を取り組むことができるいい機会だと思っています。また、個人的にはお酒が飲めないので、モクテルへの執着心と愛着があります。20年以上、世界中のモクテルを飲み続けています。どこのバーに言ってもモクテルを飲んでおりますので、バーテンダー仲間の中では私=モクテルになっていると思います。モクテルコンペティションで優勝した実績も関係しているかもしれませんが。。ですので、モクテルブームに関しては『やっと来たか』という気持ちです。2019年の終わりくらいから、飲食の専門書以外のメディアから取材が増えたのでいよいよという気持ちです。また、モクテルのノンアルコールカクテルという特性を活かし、若い世代にもいい教育ができると考え、自宅で作れるモクテルを考案し始めました。

私の考えるモクテルの定義

カクテルに真似たモクテルではなく、カクテルに負けないモクテル。

 では、私の考えるモクテルの定期ですが、『カクテルに負けないモクテル』が前提にあり、アルコールが入っているカクテルのボリュームや複雑な味わいがあるレシピが私の目指すモクテルです。お酒が入っていないのに、入っているような気分になれるようなモクテルなど。

 私のカクテルレシピは、シンプルで且つ深みがあるのが特徴です。たくさんのお客様に楽しんでいただけるようなカクテルをつくりたいという思いの結果、シンプルなレシピが多いのではないかと思います。そこで、モクテルに工夫した点はフレーバー。ハーブを使用して香りと味わいを重ねシンプルなレシピでもボリューム感が楽しめるモクテル。

 ちなみに、私自身はバーで飲むモクテルはロングを好みます。ショートカクテルは短い時間で飲むものが多いので、いくらノンアルコールとは言え、5杯も6杯も飲めませんから。という背景があるので、モクテルのメニュー構成はロングが多いです。

自宅で新しいことを

こんにちは。カママリナカマリです。KamamariNakamariのプロフィールはこちら。

コロナ感染拡大防止に伴い、自宅待機が長期に渡って続いている。何か自宅でできる新しいことを始めたいと思って、試してみたのが、YouTube とTikTok。パソコンを使用せずに携帯でお手軽にできるし、なんせ時間がある。ということで得意分野(専門分野)のカクテルを作ろうと思った。私自身がお酒が飲めないということもあるが、お子さんがいる家庭でも楽しんでもらいたいということで、モクテルを中心にしたレシピを作成した。TikTokに関しては見た事もなかった。でもTikTokに興味を持ったのは、FacebookやInstagramより使用している方が多いという事と若者が多く利用しているというところだった。アルコール離れなどは日本だけでなく世界的に同様の状況であり、若者を中心にカクテル/モクテルに興味を持ってもらいたいと思ったのが、TikTokを始めた1番の理由だ。動画の配信をある程度したところで、今度はどこかにレシピの記載を残したくて、こちらにも紹介。